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第3話

 2人娘が眠りにつき、食器も洗い終わった。 さて。 「いーかげんにしろよオッサン何のつもりだこれは」 ソファにどっかり腰を下ろしているマサキに馬乗りになって胸ぐらを掴む。 「さっき説明しただろうが。…この体勢は、誘ってる感じ?」 ふっ、と笑ってマサキは俺のほっぺたに触ってきた。いや、そういうつもりじゃないっす、今俺怒ってるっす…あぁん。  ほっぺから首に降りたヒワイな手つきが気持ちいい。 もう片方の手で頭を引き寄せられ、深いキスをされた。 い、いいのかな、子どもあっちで寝てるけど、続行しちゃっていいんでしょうか… 「集中しろ」  意識が明後日の方に行ってるのに気づかれて、股間を握られた。 てかホントに鬼畜だな。俺にだけじゃなかったっていうのが驚きだ。 「できるかよ、あっちに子ども寝てんのに…んっ」 ゆるゆるのジャージはマサキの手の侵入を簡単に許してしまう。 「集中、させてやるよ」 うわあ擦るな、先っぽコリコリすんな!  マサキの手が止まった。 寝室から泣き声。 「…チッ」 小さな舌打ちが聞こえ、マサキが寝室に消えた。 優香ちゃんはまだたまに夜泣きするみたい。 今日なんか、環境変わったしな。  そーっと、寝室を覗くと。 マサキが優香ちゃんの隣に添い寝して、トン、トンと一定のリズムで軽く優香ちゃんのお尻を叩いてやってた。  その顔は、正真正銘父親の顔だった。 目を細めて、柔らかく笑ってた。  あんな顔、知らない。  してもらったことない。  なんだかどんよりと落ち込んだ気分で、俺も別室に用意された布団に潜り込んだ。 4日も耐えられるのかな、こんな生活。

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