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第5話
面白くもない着せ替え遊びや折り紙を折ったり、塗り絵にままごとが延々続く…
あー、せめて男の子だったら外でキャッチボールでもできたのに。
基本2人で遊んでるみたいだから、俺はちらちらと2人を見つつ家事をこなす。
昼メシを済ませてしばらくしたら、優香ちゃんがグズグズ言い出した。
な、何?!
「ミヤビくん、優香眠いんだと思う」
愛莉ちゃんが助け舟を出してくれた。
俺はゆうべマサキがしていたみたいに、優香ちゃんと並んで横になってトン、トン、と尻を叩いてやった。
だんだん、ゆっくり、目がとろーんってしてくる。ヤバ可愛い…!
ああ、可愛い、癒される…なんか俺もねむ…
ウトウトしてたら。
優香ちゃんと反対側の俺の隣に、愛莉ちゃんも寝転がって来た。
「あたしも眠い。一緒に寝ていい?」
「ん、あ、別に、いいけど…」
答えると、嬉しそうにぴとっとくっついて、手を繋いで来た。
優香ちゃんならマジ天使!で済むんだけど、愛莉ちゃんはそうもいかない。
なんかこう、イケナイコトしてる気がしてしまって…
いやいや、10歳10歳!
「…おい」
そんなひっくい声に起こされた時、外はすっかり暗くなってた。
「ファッ?!」
スーツ姿のマサキが立っていた。
俺たちは川の字、というか小の字で寝ていた、そう、あの昼寝の時からそのまんまで。
時計を見ると7時。
「お、お早いお帰りで…」
俺は焦って立ち上がる。
「ごめん、まだメシなんも」
急いでキッチンに向かおうとするのをマサキが遮った。
「ただいま」
「…おかえり」
なんか、すっごく、恥ずかしい、けど幸せ。
時間がなかったのでまた超テキトーな晩メシになってしまった。
ごめんな、お嬢ちゃんたち。
そんなテキトー飯を喜んでモリモリ食べる2人。
可愛いなあ…。
また優香ちゃんを風呂に入れて、本日の全ての主婦業および母業が終了した。
疲れた…。
マサキはというと、パソコンに向かってる。
持ち帰りの仕事してるみたい。
「マサキ、まだ起きとくの?」
そっと後ろから声をかけてみる。
「コーヒーかなんか淹れよっか?」
俺がそう続けたら、マサキが勢いよく立ち上がって早足でこっちに向かって来た。
え、何か怒らせるようなこと、言ったっけ?
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