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「はぁ……うぐ……っげほ」  本来であれば妻と眠るダブルベッドに腰掛けた総司は、床に膝をつき一心不乱に舌先を伸ばす息子の柔らかな髪をグシャリと撫でた。 「上手くなったな……利樹」  薄闇の中で利樹の唾液と先走りの蜜でテラテラと妖しく光る剛直を上下に扱き上げながら、上目遣いで父を睨む。その目はわずかに潤み、悔しいと思いながらも立派に張り出したカリを舐めることを止められない自分に苛立ちを覚えた。 「お前の欲しいものは何でも与える。それが父親としての役目だ」  力任せに頭を下肢に押し付けた総司は喉の奥で笑った。堅く太いものが喉奥を突き、利樹は何度もえずきそうになりながら溢れる唾液を滴らせて舌を動かした。  最初は嫌だった。男の――しかも父親のチ〇コを口にすることなど、あり得ないと思っていた。  しかし、これが自身に最高の快楽を与えてくれるものだと知ってしまった今、それに抗うことが出来なくなっていた。 「かはっ!ぐっ……ぬっ」 「あぁ……気持ちいいよ。お前の喉がキュッと締まる。どこもかしこも締まりが良くて手放せない」  総司は真性のゲイというわけではない。事実、妻との間に利樹という子供がいる。  彼が利樹を抱く理由――それは不器用な男の愛情表現。だが、それは次第に歪んだものへと変わっていった。  床に幾筋もの涎を垂らしながら口淫を続ける利樹の後孔には、先程から低いモーター音を響かせているローターが入れられている。  そのせいで、嫌でも高められていく性感に、露わになったペニスが透明な蜜を溢れさせて糸を引きながら零れ落ちた。 「とう……さんっ」 「どうした?」 「俺……もぅ、イキ……たいっ」 「おや?いつもよりも堪え性がないのは甘えているからか?たまには可愛い利樹もいい」  ゆらゆらと腰を揺らしながらワザと音を立ててしゃぶる利樹の頬にそっと手を添えて上から見下ろす。  期待のこもった目で見上げた利樹に、総司は薄っすらと笑みを浮かべて言った。 「まだだ……」 「やだ……。俺……も……我慢、でき……なぃ」  母のいない我が家。ホテルとは違う背徳感が利樹をいつもより敏感にさせていた。  自らのモノを扱こうと手を伸ばした時、後孔に仕込まれたローターが大きく振動した。 「んあぁぁぁ!」  あまりの衝撃に床に倒れ込んだ利樹の腕を掴み上げると、総司はベッドに仰向けになって言った。 「そんなに欲しければ、自分でそれを取り出して見せろ。俺の目の前でな」 「え……いやぁ……そんな恥ずかしい……こと、出来ない……」 「じゃあ、私がイクまでしゃぶるんだ。どっちがいい?」  天井に向かい頭をもたげる総司の剛直を見つめ、ゴクリと唾を呑み込む。  こんなローターよりも何倍も熱く、気持ちいい場所を抉ってくれるソレは、利樹に選択の余地がないことを知らしめていた。  おずおずとベッドに上がり、彼を跨いで顔の方に尻を向けると、蕾から伸びたコードを指に絡ませた。 「いい眺めだよ……利樹。お前の蕾がヒクヒクしていて可愛いよ」 「見ないで……」 「お前が尻を向けているんだろう?嫌でも見えてしまうよ」  低い声で紡がれる総司の言葉の一つ一つが、利樹の体を昂ぶらせていく。  力任せにコードを引っ張ってみるが、自然と食い締めてしまう体はなかなかローターを手放さない。  何度か挑戦してみたが、利樹には出来なかった。  きつく唇を噛みしめ、涙目のまま肩越しに振り返ると、声を震わせて懇願した。 「父さん……抜いて」 「お前はもう子供じゃないんだ。一人で出来るだろ?」 「出来ない……。父さんに……」  フルフルと首を振る利樹の顔には先程までの強気はどこにもなかった。  振動を続けるローターに腰を揺らしながら、身を屈めた先にある総司のペニスにそっと手をかける。 「抜いて……っ。父さん……お願い……っ」  今にも泣き出しそうな息子の声に、総司はニヤリと口元を綻ばせた。

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