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第14話 漂う体

ふわふわと漂っている感覚に身を任せ、祐は心地よさに表情を緩めた。 目を閉じていても明るい光が顔を照らすのを感じられる。 このまま眠っていたい…そう思ったと同時に、体が浮上していくのが分かった。 自分の身に何が起こっているのか? そういえば風呂場で溺れたはず…そんな記憶が甦った瞬間、急に息苦しさに襲われた祐は、目を見開いた。 く、苦しい! 「…っが、ごぼっ」 一気に水が口から鼻からと入ってくる。 このままでは、息が続かない。 息が続かないギリギリの所まできた時、祐の目に水面が見えた。 手を限界まで伸ばす。 あと少しだ。

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