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第30話 ※処女少年
売られてしまう?
人身売買は聞いたことはあっても、普通に日本に住んでいれば、売春はあってもそんな世界は、ほぼ関係が無い。
「おう、お前さん。ココ使った事あるのか?」
そう言って葉越しに尻を揉みしだかれた。
「ひっ?!」
驚きと気持ち悪さに声を上げると、男が楽しそうに
「おう、男知らねぇ処女か。上等~俺様が女として生れたて幸せと男の良さをたっぷり教えてやろう。ここにブチ込んでやろうなぁ~」
自分が女ならば関係が有るが、まさか男の自分にそんな言葉を投げ掛けられるとは思いもしなかった。
今から自分が犯されるかもしれないという恐怖にブルブルと全身が震え出す。
「おうおう。震えて可哀想になぁ。心配しなくても優しく犯してやるからなぁ」
粘着質な声音で男が言うと、側で好奇の目を向けていた男がまたニヤリと笑う。
「頭ぁ、嘘はいけませんぜ!嘘は!」
その言葉に周囲がドッと笑った。
「さぁて、お前の肌はどんな味がするか、堪能させて貰うとするか」
そういうや否や、男は祐の纏っていた葉で出来た服を豪快に引き裂いた。
裸体を晒してしまい、祐は恥ずかしさに顔を真っ赤にして足でなんとか股間を隠そうと体を捩る。
そして、顔を見られまいと俯いた。
周囲はというと、シンッと静まり返っていた。
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