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《逃避行 第Ⅱ章》一瞬の彼方①

ブルンッブワンブワン プロペラ機のけたたましいエンジンが、空を裂いた。 「嘘だろ」 俺の足は大地についていない。 数秒前までは、確かに地面に立ってたのに。 「新城 昌彦、零式(レイシキ)艦上戦闘機 21型 (シン) 三六一 発進する」 零戦(ゼロセン)が蒼穹に飛び立った。

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