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第2話
「―…じゃ、父さんシエンさんの所にお弁当届けに行くから」
「「「「「「はーい」」」」」」
ランチタイムが終わったらウチの店は遅めの休憩を二時間入れる。
その間にご飯やリフレッシュ、後半の仕込みや補充…頼まれている弁当を届けに行くのだ。
お昼は全員一緒だが、最近は子供達は六人中四人は店の手伝い、二人は休み 。店の定休日は水曜日だ。
営業時間は朝の八時から夜の九時まで。決まった休息は十四~十六時。手伝ってくれる息子達は適度に交代させて給仕をしてもらう。
前日迄に言われれば二十個程度までお任せで弁当を作る。
まぁ、僕はこういうスタイルで飲食店経営をしていて…
「はぁ…セロさんの柔餅肉…最高です。癒されます…」
そして…僕とシエンさんは…実はお付き合いしているのだ。
…現在僕はお弁当を届けた先のシエンさんの胡坐をかいた膝の上に座り、腹肉を指先でぷにぷに堪能されている。
僕と元妻はバイ同士で結婚し、彼女は僕以上に燃え上がる同性を見つけて五年前に僕と話し合って別れた。
当時二歳の子供達を全員僕が引き取り、今の店を始めたのだ。
そして現在僕には、シエンさんという元妻以上に想う恋人が居る。
この世界は同性結婚も普通に行われるから、性別による偏見は無いと言える。
子供達には内緒だが、シエンさんとはもう一年位付き合っている…。
付き合う前に一年程交際を申し込まれ、あの手この手の彼に…まぁ、絆されたのだ。
「このぷくとした僅かな肉の柔さが堪らないです」
そしてシエンさんの指はしばらく腹肉をぷにぷにしてからそこを離れ、今度は僕の胸の二つの尖りを柔く抓み、捏ね始めた。
クニクニとされ、乳首の上面を指先で擦られる。
僕はそれを見つめながら、自分の様々な場所が彼に変化させられてるのを感じた。
弄られている乳首は当然だが、ペニスも硬く立ち上がり始め、アナルが甘く疼いてきたのだ。
その全てが僕を襲い、身体を熱く強張らせながらドクドクとした痺れが内部に溢れる。
―ぷくん。
そして遂に僕のペニスの先端の窪みが透明な汁玉を作り、涎を流し始めた。
弄られているのは乳首だけなのに…はしたない透明な汁がダラダラと床を汚してく。
…こうなる様に、彼に僕の身体は教え込まれているのだ。
僕は彼の手で全裸にされ、こうして彼の店奥の母屋の寝室で愛される。
届けに行く日全部がこうして触れ合うのではなく、今日はお互いの気分が重なったのだ。
―くちゅ、くちゅ…ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ!
溢れてくる先走りをゴツゴツした大きな手で執拗に伸ばしながら、先端を揉まれたり擦られ僕は彼の手に翻弄された。
散々翻弄された僕は竿下の二つの玉から射精とはどこか違う…尿意に似た競り上がりを感じ彼に「止めて」とお願いした。
しかし彼は僕の様子に更に弄りを強くし、"ぐちゃぐちゃねちゅねちゅ"とした粘つく水音と手の熱と擦られる強さに遂に僕のペニスが我慢を超え…
「~~…んぁ、ん! …で、でるッ!! アレと違うの…出ちゃぅ…見ないでぇっ…ダメっ…ダメ……ぁッ。ぅそっ…」
―ぷしゃ! …ぷしゃ! ぷしゃ…しゃー…しゃー! しゃー!! しゃー!!
シエンさんの前で放尿の様に透明な汁…"潮"をペニスから長々と噴射しながら、僕は全身を紅く染めて悶えイった。
快感と羞恥で震えながら彼を見ると、その表情がとても穏やかで…。
彼の望む姿を晒せた事に、不思議な満足感と安心感を覚えた。
そう感じた僕は彼に太股を撫でられながら、潮を存分に放出してしまった。
―…この日、僕はシエンさんの手で初めて潮イきを体験したのだった。
そしてシエンさんは潮を噴きイき痙攣で動けない僕を見ながら自身を扱いて、ベッドの上に仰向けに僕を置くと腹と胸に大量の白濁を放った。
僕の身体表面に彼の熱い欲が飛び散り、僕はそれに更に悶えた。
この後、子供達とまた店を切り盛りしないといけないのに…。
唇を重ねながら変な背徳感に内外が痺れて震える。
息子達はシエンさんにとても懐いている。
彼なら、恋人だと紹介しても大丈夫…かも、と思いつつ、やはり複雑なのでは思い止まる日々。
…彼の吐精後のペニスを舐めて残滓を吸い飲み込みその味に浸りながら、僕はそんな事を考えていた。
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