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第3話『友達第一号』
「これでよし…。
……………なぁ。少しは楽になった?」
俺はベッドの上の奴に毛布をかけて隣の椅子へ座った。
「あぁ、少しは。
クラス、行かなくていいのか?」
「大丈夫 大丈夫!
俺友達いねぇから誰もきずかねぇよー
先生達も会議だからまだ終わんねぇだろうし」
「……また今度お礼したい。連絡先教えろ」
「ぇっ‼?? まじ⁉ ありがとーーーー‼‼‼‼」
いやー、
やっぱ人には親切にしとくもんだよなぁ~
……ん? そういえば
「お前、名前なんていうの? 俺は仲下丸。」
「 岡田夏喜 (オカダナツキ) 。
まるって言うのか……………フッ」
「笑いこらえるなよ‼‼! 逆にやだわ‼‼」
「いや、悪い。よろしくな まる。」
「おう!よろしく、なつき!」
かくして俺は友達第一号を見つけることができた。
なつきの体調もだいぶよくなったみたいで、
一緒にクラスまで行くことにしたんだが、
これがまた凄いことに、クラス一緒だったんだよね‼‼
凄くない!?!? やー、嬉しいわぁ~。
などと喜んでいられるのもこの日までだったらしく。俺は、この話の題名のとうり…
入学初日にして学校一になった男に、好かれる羽目になるのだった。
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