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第4話
「あらあら、如何なさいまして?」
爽やかな風と共に、水の神が現れた。
「もしかして。あの子を探しにいらしたの?」
「貴女は知っているのか?毛玉の行方を」
「それがね……私もこんなことは初めてで。どうお話ししたら良いものか、悩んでいたところだったのよ」
「それで。羊は?どこにいる?!」
「いつも通り、あちこちで楽しそうにしていたのだけれど。私が気付いた時にはもう……あの氷壁に吸い込まれた後だったわ」
「バカな!氷の中だと?!あれは寒さに滅法弱い。何かの間違いだ。そうに違い無い!」
我は急いで、壁の前へと移動した。
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