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第4話

榊と翔、長と副、 結局翔は副委員長を押し付けられた。担任の言葉に誰も反対する者はおらず、拍手で決定してしまった。 中学時代は美化委員ぐらいしかしたことが無いのに静かな学園生活はどこへいったのか…。 言い出した榊は何故かホクホク顔だった。 「あの榊君、僕は何をすればいいんだい?」 沈んでいく心を奮い立たせて聞いてみた。 榊は翔の顔をまじまじと見つめて 「別に大した事はない。俺のそばにいてくれればそれでいい。」 何故か変な答えが返って来た。 朝からヘビーな事がありその日はアッというまに一日が過ぎてしまった。 何も解らず翔は寮の自分の部屋に一人で居た、ベットに座り榊に言われた言葉の意味を考えていた。 『俺のそばにいてくれればいい。』 どういう意味だろう? 委員の仕事はしなくても良いのだろうか? いるんだだけで良いとは意味がわからない…。 でも副委員長である事には変わらない。 ぼんやりとベットに座って居ると榊が戻ってきた。 翔は何故かびっくりして立ち上がって後ずさりしてしまった。 「ただいま。副委員引き受けてくれてありがとう‼︎」 爽やかに言われても…。 翔はもう一度尋ねてみた。 「どうして僕を選んだの?僕は何したらいい、副委員長なんてどうしたらいいか…。」 取り留めもない疑問をぶつけてみた。 榊はにっこりと笑うと静かに答えた。 「朝も言ったけど、本当に何もしなくてもいいから、俺のそばに居てくれ。 俺は斎藤翔の事が好きなんだ。」 少しの沈黙の後、翔はストンとベットに座った。 頭は飛びっきり真っ白だった。

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