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第7話

翔の悩み2 あれから一週間が過ぎた。 榊は約束どうり翔の嫌がる事はしてこない。 つかず離れず、役委員の仕事も一緒にしている 殆ど榊が片ずけてしまう。でも時々榊の視線を感じる。 振り返ると目が合う。 そんな翔はドキドキする。 どうしてそうなるか自分でもよく分かってない悩むことに少し疲れてきていた。 榊は手を出してこないけど視線で語ってくる。 最近は身体が重く頭も上手く回らない…。 どうしよう…榊はきっと返事を待っている。 ゴールデンウィーク迄待つと言ったけどその前に翔の方がどにかなりそうだった。 昔の事は忘れよう…でも怖い。また裏切られたら…。 翔の心の中はそればかり繰り返し考えていた。 時々頭の中に聞こえる先輩の声、 『暇つぶしの奴だよ』 翔は頭を振り記憶を消そうとするがうまくいかない。 いつになったら消せるんだろうか? 榊の悩み2 最近の翔は様子が変だった。 よく眠れ無いようだったし食堂でもつつくだけの食事、あれでは身体がもたない。 榊は目に見える翔の行動に手を出さない。自分で答えを出して欲しい。 翔…翔…この手を取って欲しい…。 俺は君に一目惚れなんだ。 あの図書館で見かけた時から。もし翔が俺を選んでくれたらあの日のお礼がしたい。俺の生き方を変えてくれたあの日のお礼を。

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