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第25話

翔と一緒に 翔が目を覚ました。身体が辛そうで、お湯にでも浸かって楽になって欲しくて提案した。 幸い熱も下がったようだし、だがもし具合が悪くなっても心配なので俺も一緒に入ることを伝えた。 嫌がっていたが、ふらつく翔を一人で入らせる訳にもいかない。 身体の傷も確認しないと。 想像以上に傷は酷く、湯船に浸かった時に痛がっていた。 翔はその事を知られまいと固く口を閉ざして身体を硬くしていた。 しばらくして痛みが引いたのか、ちからが抜けて息を吐いていた。 触るのもかわいそうだったが化膿してもいけないから優しく湯の中でさすった。 でもまだやることはある。 翔は嫌がるだろうが仕方がない。 「傷は痛むか?悪い…先に謝っておく。苦しいだろうが我慢してくれ。」 俺は翔の返事を待たずに素早く翔の後孔に指を添わせた。 「えっ、何!待って!」 「大丈夫だから、ちからを抜いて!ほら、息を吐け!」 俺は指を一本ゆっくりと差し入れた。暴れ出したが綺麗にしないとココも傷があるかもしれない。 あの写真の様子だと中出しされたに違いない。 俺は翔の身体をぎゅっと抱きしめながら中を掻き出した。 「な、夏目!いたっ!痛い!やめて!」 爪を立てて俺にしがみ付いて泣いている。 「もうすぐ済むから…ちからを入れるな!」 くるしそうに息を詰めている。 俺は指をグルッと回して中を綺麗にして指を抜いた。 翔はぐったりとして俺の胸に顔を埋めていた。 そのまま身体を洗い流して翔を抱いて風呂を出て新しいバスタオルを巻いてベットに戻った。 服を着せて水を飲ませた。 「イヤな事をしてすまなかった。身体は大丈夫か?」俺は翔の髪を梳きながら尋ねても翔は俯いたまま黙っている。 どれくらいそうしていただろう…消え入りそうな声で翔が答えた。 「夏目…あの…あのね、僕…話さなきゃならないことがあるんだ。僕は…その…」 「慌てなくていい。翔のペースで話してくれていいんだ。 また熱が出ているんじゃないか?顔が赤いぞ。薬を飲んで横になってろ、何か食べた方がいいな。食事を持ってくるから少し休んでいろ。話はその後だ。」俺は翔を寝かせると部屋を出た。

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