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第42話
屋上の陽だまり
「ほら、あーん。」
翔は声をかけられて顔をあげたら、榊が玉子焼きをを翔の口先に出していた。
恥ずかしがりながらもそれを翔はパクッと食べた。
「美味しいか?」
と聞かれて翔はもぐもぐしながら
「美味しいです」
と答えた。 今度は翔が箸で玉子焼きをつまんで
「夏目もあーん」
とお返しをした。 翔の顔は真っ赤になってそれが榊には幸せで嬉しかった。
「うん、かけるの味がする。」
と答えると翔の口にちょんとキスをした。
「うん、こっちの方が美味しい!」
さらに翔の顔は赤くなった。
「翔は可愛いな!このまま誰もこなけりゃここで押し倒すのに…」
と危ない発言をして翔は慌てて手を振った。
「ダメだよ!こんな所いつ誰が来るかわからないのに!それに今朝したばかりだよ、そんなの身体がもたないよ!」
ガチャっと音がして翔はビクッとして扉の方を見た。
「夏目!誰か来たから離れて!」
翔は榊から身体を離そうとしたが、榊は手を離さなかった。
「おい!ここにいたのか!探したんだぞ。」
その声の主はは夏目にに話しかけた。
『夏目の知り合い?』
夏目はひどく残念そうに
「邪魔すんなよ!誠二!いいとこだったのに…あっなんなら誰も来ないように扉の前で見張っててくれるか?」
誠二と呼ばれた人は僕と夏目を見ると
「勝手、言うなよ!」
とむくれて居る。 僕は夏目の制服を引っ張り誰?と首を傾げた。
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