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第51話

榊は翔を一人にした事を後悔した。 ー今日の昼過ぎー 「三年の奴らに変な噂が立っている。一年の斎藤翔は男好きだとな…」 誠二に呼び出されて、五時限目の後に渡り廊下で二人で話した。 「噂って、出どころは特定されているのか?」 榊の顔色が変わる。 「イヤ、そこまではまだだ。もう少し調べてみるがすぐって訳にはいかないからその間は気をつけろよ」 榊はため息をつきながら迷惑をかけるなっと竜崎の肩を叩いて教室に戻った。 夏目に話すか迷ったが三年のフロアには滅多に行かないなおかつ一緒に行動していれば問題はない。 一人考えながら教室まで歩いていると担任に呼び止められた。 「おーい!榊、クラス委員長!ちょっと放課後、俺の手伝いしてくれないか? プリント整理して欲しいんだ。」 「なんで俺がそんな事を!自分でやれよ担任!」 「頼むよ、ちょっと量が多くてな、ジュース位なら奢るから、な!」 「しょうがないな。でもそんなに長い時間は無理だからな。」 「大丈夫、お前なら三十分もあれば余裕だろ!」 ここで担任に恩を売っておくのも悪くない、三十分程度なら夏目も部屋で待ってれば大丈夫だろう。 そう考えた榊は放課後の予定に手伝いを入れた。

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