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第52話

「翔今日は一人で寮まで帰れるか?」 榊は心配したが翔は大丈夫と言ってた笑っていた。 「すぐ戻るから、大人しく部屋にいろよ!」 榊は担任の所に急いだ。 「何がすぐに終わるだ…とんでもない量を溜め込みやがって、これだから独身男は嫌なんだ。!」 榊はブツブツ言いながら帰り仕度をした。 部屋で翔が待っているかと思うと少し顔がにやけてしまう。 鈍い振動音で胸ポケットにしまっていた携帯の存在に気付く。 「翔か?えっ誠二?どうしたんだ?」 「斎藤から着信入ってないか?探してたぞ。 あいつ一人にして大丈夫なんだろうな? 昼間の話、斎藤にはしてあるのか?」 「悪い!掛け直す。」 榊はすぐに携帯を確認した。 何件も入っている翔からの着信。 最後の着信から一時間近く立っている、すぐに翔に掛け直した。 「バカ!今どこに居るんだよ!」 翔からの要件を聞いてまだ無事な事をひとまず安心した。 だが誰からの呼び出しかはわからない、翔に昼間の竜崎の知らせを伝えておくんだったと後悔した。 すぐにでもそばに行ってやりたいが翔と榊の場所は離れすぎていた。 「すぐにそこから戻ってこい!いいな!すぐにだ! 俺もすぐにそこに行くから、携帯はこのまま切るな!」 翔に詳しく話させながら榊は翔のもとに急いだ。 「うわぁっ…」 翔の声とともに通話が途切れた。 「翔!オイ!どうしたんだ!翔!」 榊は背中を流れる気持ちの悪い汗を感じながらさらに足を速めた。

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