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第55話

二人でココアを飲んだ後翔はウトウトしていた。 翔にしてはこの数時間のことがとても精神的に辛かったんだろう、少し眠るように榊から言われてベットに横になった。 翔が寝付いたのを確認して榊は部屋を出た。 お決まりの給湯室、竜崎に写真を預けるためだ。 廊下はまだ人が大勢往き来しているがここはいつも人が寄り付かない。 各部屋にミニキッチンが付いているから用事がないのだろう。 そこが二人にとっては都合がいい。 「待たせたな、誠二には心配かけた。ありがとう。」 榊は真剣な顔で頭を下げた。 「よしてくれ、まったく二度もお前に頭を下げさせるなんて…斎藤は幸せ者だよ。」 竜崎は榊の肩に手を置いて笑った。 「で、犯人の顔が撮れったって、名前はわからないんだよな?」 榊は携帯のデーターを竜崎の携帯に送った。 「うーん、俺もわからないなぁ…三年なのか?」 写真のみの情報で竜崎は唸った。 「そこまでは、上級生とは思うが頼めるか?」 「探しておくよ、少し時間をくれ。」 竜崎は携帯をしまうと給湯室を出て行った。 榊もかけるの待つ自室へと戻った。 「翔、そろそろ起きないと学食閉まるぞ。 」 榊は翔に声をかけ頬を突いた。 翔は身動いた後薄く目を開けた、また閉じてしまうんではないのかと思うほど薄く。 「お〜い、置いていくぞ!」 その声にやっと翔はベットから起き上がった。 「待って!起きるから!」 そんな姿を榊は可愛いと思ってしまう。 「何? ニヤニヤして!」 そんな視線に気付いた翔が聞いたが榊に聞いたがその答えに顔が赤くなった。 「翔が可愛いなって思って!」

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