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第62話
竜崎は、朝以来2人に会っていない。ちょっと調べたい事があった。
昨日榊から聞いた三年の生徒が気になって昼休みに少し顔を見てやろうと階段を上がった。
『まず、三年からのぞいていくか。 写真しか無いが見つかるかどうか…』
榊からは上級生としか聞いていない。あるのは隠し撮りした写メのみの状態で少しうんざりしながら、端の教室からゆっくりとのぞいていった。
『あんまりジロジロ見てるわけにもいかないな…』
竜崎は出来る限り不自然にならないように、写真の男子生徒を探した。
だが、目当ての生徒は見当たらない。
『二年生か?』
三年のフロアを見終わってしまった。流石にこれ以上一年の竜崎がうろつくのは目立ってしまう。
『下の二年のとこに行ってみるか?それとも休んでいるのか?』
階段を降りようとした時、踊り場から声がした。
「斎藤に会ったんだって? どうだった?」
『斎藤?』
竜崎は階段の陰に隠れた。 相手の顔はなんとか見える位置にいる。 幸いあたりにはそんな竜崎を気にする生徒は居なかった。
「あぁ、会ったよ。とても魅力的な子だったよ、彼は!」
「そうかい…良かったな。」
「なんだい聞いておきながらその態度は? 」
二人の会話が聞こえてくる。
『あいつが斎藤に声をかけた奴か』
竜崎は榊にもらった写メを確認した。間違いなさそうだ。
「で、これからどうアプローチするんだ? まさか無理やりなんて事はしないよな?」
「そんな事はしないよ、まずはお友だちかなぁ!」
「はぁ友だち?呑気だなぁ」
竜崎は相手が名前を言い合わないのが気になるが、三年である事、斎藤を狙っているという事はわかった。
「そろそろ戻るか」
二人はこちらに向かってきたので柱の陰に移動してクラスを確認した。
『今日はここまでか…』
竜崎もクラスに戻る事にした。
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