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第12話  雨宿りだけのつもりが……(微R18)

炭焼き小屋 ―― 読んで字の如し。 炭焼き爺が炭の焼け具合を監視するだけの場所なので、 雨風が凌げる程度の質素な小屋だった。 でも、暖を取る為の暖炉が備わっているのが 今のリーフにはとてもありがたかった。 エディは片隅に山積みされている藁を暖炉の前へ 寝床のように敷くと、パッパと自分の衣服を脱ぎ去り、 「何ボケっとしてんだ。お前もさっさと脱げよ」 「え ―― っ。どして……」 「濡れた服を着たまんまじゃ温まらないからだろ。  人肌で温め合うのが一番手っ取り早いんだ」 って、つまり……エディとまた……? 「グズグズしてると俺がひん剝くぞ」 そう凄まれて、リーフは慌てて自分も服を脱ぐ。 エディは服を脱いですっぽんぽんのリーフの肩を 軽く抱き寄せながら暖炉の前に敷いた藁床へ上がり、 一緒にそこへ横たわった。 「ほら、もう少しひっつけよ」 「う、うん……」 あったかぁい ―― けど、めっちゃ恥ずかしい…… 改めて間近で見たリーフはか細くて、 エディは思いっきりぎゅっとしたくなる衝動を 必死で堪える。 「あ、あの ―― 閣下?」 「こんな時にまでそんな呼び方は辞めろ。ちゃんと 名前で ―― ファーストネームで呼んで欲しい」 「……エ、ディ」 エディは嬉しそうに薄っすら微笑んだ。 「なんだ?」 「あ ―― えっと、これは、単なる自然現象なのかも 知れないけど……」 いつにも増して歯切れの悪い物言いのリーフに だんだん怪訝に表情を曇らせるエディ。 「……あ、当たって、るんだ」 「……え?」 「だから……エ、ディの……が、俺の太ももに……」 そう言われてエディはやっと合点がいった。 そして、こんな時に欲情してしまった自分自身に 赤面。 対するリーフもエディに負けず劣らず顔は真っ赤だ。 まるで、まだ恋を知らない純情カップルのような 2人。 はっきり意識した事で余計エディのアソコは容量を 増した。 「ひゃっ! エディってば、そんな大きくしないでよ。  収まりつかなくなっても俺知らないよ」 「あーっ。半分はお前のせいなのに、今さらそれを 言うか? 卑怯なり」 「重っ!――降りろっ!!」 「イヤだ。それに、自分から 誘っといてそりゃ  ないんと ちゃう?」 「なっ――何時、誰が誘ったよ?! とにかく下りろ!」 「だから、嫌だって言ったろ」 リーフは抵抗しようにも両手足をエディから 完璧に押さえ込まれていて どうにも出来ない。 手も足も出ないとは、こういう 状況だ。 「閣下 ―― っ」 「エディだ」 「――え?」 「さっき言った事もう 忘れたのかぁ?   じゃ、そのバツ としてキス1回」 エディはリーフの唇を狙ったが寸前で、 リーフが顔を背けたのでエディの 熱い口付けは リーフの頬へ逸れた。 「だからっ、人の話も聞けって言ってんだろっ!  このひとでなし」 口にしてしまってから ”言い過ぎた!”と思ったが、 既に手遅れ。 エディは獲物に狙いを定めたハンターのような 鋭い視線でリーフを射すくめる 「ほ~う、人でなし、ねぇ……じゃあ人でなしなら  何をしても構わないよな」 リーフが反論する前に、エディから顔が自由に動かせぬ よう両手ですっぽり挟まれ、体も一気に強張っていく。 「オイ、何も取って喰おうってんじゃねぇんだ、 そんな風に 固まるなよ。なんか、無理やりレイプ でもしてる気分になる」 「似たようなもんじゃん」 「お前、そんな俺に抱かれるのがイヤか?」 こう面と向かって真剣な眼差しで問われると、 さすがのリーフも 即答しかねる。 だって、現にこうしてエディに組み敷かれているのは そう嫌な感じでもなかったから……。 「だ~か~ら~、そこで黙り込むなよ。マジ、 このまま犯すぞ」 「…………」 ”マズイっ――我慢出来ねぇ” 次の瞬間、ふわっと生温かくて意外に柔らかな エディの唇がリーフの唇へ重ねられ、 何度か 啄むような口付けを繰り返したあと ゆっくりその密着度を深めてゆく。 「んっ……んンっ――」 やだ……やめ………… 頭と心でエディのキスは拒めても、 体が言う事を効かない。 エディの年の割にはかなり手慣れたテクの口付けに リーフはKO寸前で、 角度を微妙に変えながら 絡みついてくるエディの舌の動き、 そして、 口腔内をくまなくねっとり 舌で愛撫する口付けに、 目をトロンと潤ませ素直に応じ始める。   「ん……も……い、い……あン……」 その唇がフェイスラインに沿ってリーフの首筋へも 吸い付いた時、それに反応してしまったリーフが 思わず口走る。 「っあ ―――― しゅうじぃ……!」 パッと唇を離し、急速に醒めていく表情でリーフを 哀しげに見つめるエディ。 リーフはそんなエディの視線が耐え切れなくて、 エディの下から抜け出し散乱する自分の衣服を胸に抱き 足早に小屋から駆け出て行った。

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