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第2話

どうしたい? 俺がお前をどうしたいかって? そんなの決まってる。身体も中身も無茶苦茶にして、俺以外見えないようにして。 でもそうなれば、お前の魅力は消え去るか? 答える事が出来ないまま、きつく抱き締め、頬を摺り寄せると。 「むしろ、どうにかされてーのかもな……」 耳元で囁いた。 「……ふぅん……」 囁かれた言葉と抱きしめられ頬をすりよせる。猫のような仕草に頬が緩む。 はやく、はやく、欲をぶつければいいのに。 「甘えただなぁ」 クスクスと笑って背中を撫でながら足で腰をホールドする。 「うるせぇなぁ……喋れなくしてやろうか」 上半身を少し持ち上げ、目と目を合わせると、お前はまた俺を挑発する。今度はその熱い視線で。 「キスで? 別に良いけど」 紅い唇をペロリと舐める。 「バーカ、違うよ……」 首筋に舌を這わせ、指で肋骨をなぞると。腰に当てられた脚が、微かに震えた。 ゾクゾクと駆け抜ける快楽に腰がうねる。 「ッァ……ん……っ」 思わずこぼれる声の甘さ。 これで気づかないのか。と思うところだ。 「……っ」 イキそうなのか息をつめる表情。射殺しそうな視線にスイッチが入ったことを理解した。 参ったな、また挑発された。今度はその細い声で。 お前は俺を狂わせたいのか? 理性から欲望にスイッチが切り替わる。きっと俺からお前の身体への眼差しは、鋭い牙のようになっているだろう。 ごくり、と息を飲んで、自身の激動を寸前で止めると、舐める舌を首筋から胸元に動かした。 舐めて転がして潰されて。 ピリピリと腰に電流が流れる。 ゆっくりと、ねっとりと舐められる赤い舌が視界を犯す。 余裕はどちらもない。 鋭い牙のような視線の強さに溺れる。 「は、やく……っ」

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