吸ったり、舐めたり、今度は集中して淫らに音を立てる。 抱いている隼人の腰がうねり、声がどんどん高く上がっていく。 腕の中の体温や、耳から入る声色に、洸樹の屹立も形を変える。 口内に吐き出されると思った熱を受け止めようとした洸樹の頭を引き離した。 「ん、だよ？」 「ふ、ぅ……っ、飲めないだろ……」 どこか飲む事を嫌がるような隼人が泣きそうに言った。 涙で潤んだ瞳から何も返せず。無言で隼人の勃ち上がった劣情を握り、集中して手首や指先を動かす。 「あっ……う、あぁっ……」 すると再び激しく喘ぎ、隼人は達した。 満足したのか？ 手っ取り早くイッておこう、と思ってんのか？ 疑惑で湧く洸樹の屹立に、白く細い指が触れた。 「……おれも……舐める」 甘い吐息とともに位置が変わった。 屹立に白い指が絡まり、挨拶のようにキスをした。何度もやっているのだろう。男を悦ばせる事に長けている。 見えないものに操られるように、洸樹が股を開くと、クスクス笑う隼人は、両手の指で腹筋をなぞりながら屈む。 太腿に腕を置き、うっとりした視線で紅い舌を出して。ゆっくり目を閉じて、屹立に柔らかく触れた。 まるでお菓子でも食べる子供のような、嬉しそうな笑顔から目が離せなくなり、ごくり、と息を飲む。 優しく、でも艶やかな舌使いが洸樹を攻めてる。 淫靡な水の音、吸い付く熱く柔らかな口内にすぐにでも達しそうだった。 頭がくらくらとして、眼前がぼんやりしている。 もう身体に任せて達するか？ だが……もう少し、隼人の顔を見つめていたかった。 「ふふっ……かわいぃなぁ」 一瞬洸樹から離れた隼人が呟いて。また激しく吸い付いてきた。 「……っっ、ん！」 達した瞬間の叫びをかろうじて飲み込む。 どくりと流れ込む熱いものを飲み干す。 「……ん、んぅ……ぷは……」 絞り出すかのように吸い付き、唇についたそれもなめとった。 「……ふふ、ゴチソウサマ？」 楽しそうな隼人の笑みが洸樹を挑発した。