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第25話

熱く硬いものが中に挿入ってくる。 「っ……ふ…ぅ…」 内臓を圧迫する苦しさと内壁を擦られる快楽に背筋が反り腰が微かに揺れた。 ぎりっと歯を食いしばって、熱い感触の声を殺した。 気持ち良いのか? なんて訊くのも嫌だ。 ただ、静かに動いて、隼人の声を聴きたい。 だが、より深く沈めていく自分から伝わる腰の揺れや、内側の微かな揺らめきに、洸樹の身体は動きを止めない。 「ん……っ……ぅぁ……ぁ……っ」 きもちがいい。と素直に思う。もっと深く、深くを叩いてほしいと願ってしまうのは浅ましさか。と自嘲しかけていきなり強く動いた洸樹に呼吸がとまった。 「……やっ! あっ、やぁ……うぅん!」 激しさを増した隼人の声に、洸樹の動きも激しくなる。 「……うっ……ん」 流石に僅かな声も漏れる。 身体同士が触れ合う音が耳に入り、肌からの感触だけでなく、もっと、もっと欲情を掻き立てる。 シーツを握る手に力が籠り、思わず逃げようとする身体。 逃げようとする隼人の腰を掴んだ。 「……逃げるなよ」 「……っ……っ!!」 耳元で囁いた洸樹の低掠れた声に思わず内壁が収縮した。 脅すつもりは無かった。ただ、ここで止めると、またモヤモヤした感情が残りそうで。 指で刺激したとき好い声が出た場所を集中して攻め立てると、掴んだ腰がびくり、と動いて。 「……っつ!」 無言で達した隼人の内壁に、洸樹の絶頂も誘われた。 こぷり、と中で膨らむコンドームの感覚。 最後の最後、声で絶頂するとは思わなかった。 「「……あっつ」」 被った声に、隼人がこちらを向いて。目と目を合わせて思わず笑った。 ふたりの笑い声が収まり、ずるり、と重なった身体を離すと。 「シャワー浴びる?」 微笑む隼人の顔には、汗で髪の毛が張り付いている。 「あぁ、風呂入ってから冷たいもん飲みたい」 目元の髪の毛を払いながら、にやにやと笑った。

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