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水族館を出た緒方は海岸線に沿ってワーゲンをびゅんびゅん走らせた。
車の中ってあったかいし、音楽もラジオも流れてないから、俺はついついウトウト。
寝たら絶対また文句言われるだろうなーと思いつつ、助手席の快適な乗り心地もあって、やばいくらい眠気が押し寄せてきた。
昨日の夜は「明日緒方と初ドライブだー、やべー、靴どれにしよー」と浮かれまくって寝るのも遅かったし、こっくり、こっくり……。
むにゅ!
「ひゃ!?」
俺はびっくりした。
いつの間に赤信号で停まっていたワーゲン。
運転席の緒方が無言のまま俺の露出した太腿をむにむに片手で触っている。
「俺の運転中に居眠りするなんて、いい度胸してんな、佐藤」
信号が青になっても、片手で器用にハンドルを裁きながら片手で俺の太腿をむにむにむにむに。
「や、やめてよぉ……緒方さん」
なんだろう、初ドライブだからだろーか。
太腿揉まれただけですんげー興奮してきた。
でもなんかそんなの恥ずかしいから、とりあえず嫌がったフリしとこ。
「危ないってば……っぁ、ちょ……っ」
緒方ってば、さらに手をスカートの中へ進めてきた。
スカートと一緒に買った「フロントの編み上げリボンで彼氏もイチコロ♪」な小悪魔せくしぃTバック越しにアソコにまで……。
「んんんっっ!」
さらさらしたサテン生地のぱんつ越しにチンコまでもみもみされて俺は身悶えた。
胸を締めつけるシートベルトの感触にすら感じ始めてしまう。
完全に逃げ場がないってことも興奮を上乗せして、あっという間に全身が火照ってきた。
もうやだ! なんで俺こんなえろくなったの! てか絶対緒方のせいだ!!
「ほ、ほんと危ないって、頼むから安全運転して!!!!」
安全運転を心がけた結果、緒方は途中で見つけたパーキングにスムーズに車を入れた。
え、まさか、まさかだよね?
だってまだ夕方だし、他にもトラックとか停まってるし、まさかそんなね?
「ちょちょちょ、緒方さん!?」
ひー! 緒方の奴、どっちのシートベルトも外して運転席から助手席に、つまり俺のすぐ真後ろに移動してきたー!
「むりむりむりむり! もう人に見られんのやだって!」
「長距離トラックだから運転手は寝てんだろ」
「いやいやいやいや! あっ! ちょ、待ってよぉ……ひゃ……っ」
二人だと当然狭い助手席上で緒方に抱っこされた俺、後ろからぎゅってされて、ぞくきゅんきたーーーーー!!
「待てねぇよ、今すぐやらせろ、なぁ、佐藤……?」
しかも耳打ちーーーー!!
そんだけで勃起しそーーーーです!!
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