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7-パラレル番外編★女装男子吸血鬼!
俺、コーイチ、普通の高校生男子!
と、言いたいところだけど、実は吸血鬼!
でもまー、別に太陽嫌いじゃないし、むしろ雨の日だと普通にテンション下がるし、棺桶とかで寝ないし、てか寝れねーって、狭いし怖いよ、あんなん。
でもやっぱ血は好きなんだな。
飲まなくても死にゃあしないけど。
女子が夢中になるケーキとかおかし、おとーさんたちが仕事終わってぐいーって飲むビールみたいなかんじ。
病みつき、中毒、テンションあがる。
前は街でテキトーに選んだ女子の血をこっそりもらってた。
俺ね、あれができるんです、催眠術。
声かけて、人気のないとこまでソッコー連れてって、数秒間、じっと目を見て、麻酔代わりに催眠術かけて、トランス状態にして。
ちょびっとだけ、ね、がぶってやって、ちゅーちゅーして。
でもやっぱ相手が女子だと罪悪感あるし可哀想な気がして。
今では男相手にこっそりちゅーちゅー、してる。
女装して。
意外とはまったんだな、女装も、男相手のちゅーちゅーも。
女子みたいにか弱くないから、罪悪感ゼロ、ていうか騙された下心満載なアナタがワルイんでしょ、てなかんじで。
ちゅーちゅー終わったら「おでこごん」する。
あ、俺ね、おでこぶつけた相手の記憶、消すことできるんだ!
催眠術もだけど、これってあるある特殊能力っぽいよね!
一時間程度しか消せないけどね!
それから催眠術解除して、相手の意識がはっきり目覚める前に駆け足で離れて、電車乗ってコンビニに寄り道して、おうちに帰宅。
だから以前の女子らも含めて俺が吸血鬼だってことは被害者の誰一人にも知られていない。
乱杭歯の傷跡なんか二日経てばきれーに消えるし、みーんな虫に刺されたって思うだろーね。
「おでこごん」で声かけられたことも何もかも、俺のことぜーんぶ忘れるし。
被害者自身、自分が被害者だってことに気付いてすらいない。
ほんっと、俺ってよくできた吸血鬼だよねー。
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