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7-4
巽さんの肩に腕を回し、ぎゅって抱きついたら、抱っこされるように持ち上げられた。
そのままベッドに運ばれてどさっ。
巽さんの重みが心地いい。
もっと感じたくて、その肩に縋りついて、首筋にごろごろ、ごろごろ……。
あ、おいしそ。
味見したい。
吸血本能が目覚めた俺、巽さんの首筋にキスした。
まだ乱杭歯は立てないで、唇をくっつけ、ちゅうちゅう吸ってみた。
「痕になるから吸うな」
顔を上げた巽さん、俺の唾液で濡れきった唇でそう呟いた後に。
巽さんが俺の首筋に、ちゅーーーーーーーって、痕になるの確実な吸引キスをしてきた。
「んや……っっ」
やだやだ、吸いたいの俺なのに、俺が吸われてる。
「あっ!」
う、うそうそ、ニット捲られて乳首まで吸われてる。
「あ、あ、あ……」
とれちゃうんじゃないかっていうくらい乱暴に吸われた後、次は舌先でゆっくり丁寧に舐め回された。
飴と鞭プレイ、大人の巽さんにいいように翻弄されちゃう、吸血鬼高校生の俺。
男物ぱんつ、速やかにはぎ取られて、もうカウパーに濡れ濡れでギンギンなチンコ、くちゅくちゅって、いっぱいしごかれちゃったら、さ。
そりゃ喘ぐしかないよね。
「ぁっ、やらっ……やらよぉ……やらぁぁ……」
高速手コキされて腰が勝手に揺れてしまう。
暴走気味な快楽に涙がぶわりと湧いて、つい、巽さんを見つめてしまう。
「お前が一回いったら俺も一回いかせろ」
「あっぁっ、えっ、ぁっ、えっ?」
「お前のなかで、な」
それって中出しセックスってこと?
そんなぁ、俺、まだ高校生だから妊娠なんて……って、しねーよ、バカ。
でもなんか巽さんに中出しされたら男の俺でも孕んじゃいそぉな。
「だから早くいけ」
……あれあれ?
……さっきからずっと見つめ合ってるのに、巽さん、催眠術かかってなくね……?
「お前、何か違うこと考えてるだろ」
「えっっ!」
「大した度胸してんじゃねぇか、コーイチ」
不意にベッド端っこから真ん中にずるっと移動させられたかと思うと。
強制的ご開帳。
ブーツ履いたまんまの両足を押し開かれて、あわあわしていた俺の視界に飛び込んできたのは。
……なにこのデカチン。
「ルール変更、な」
「え、あ、え?」
「俺がいくまでいくなよ、コーイチ」
「え、うそ、ちょ、待っ、待っ、あ、あ、あ……」
巽さん、ほんとに、挿入ってきちゃった。
みりみりぃって、俺のアナル拡げて、すげー熱くて硬いの、俺んなかにめり込んできた。
「あ、あ、た、つみ、さ、ぁ、っ、あ、う、ぁ」
「息しろ……あと、力抜け」
「む、りぃ、あ、あ、処女、だもん……っはじめて、だもん……ッ」
「だろうな、このキツさは」
ぼろぼろ涙が止まらない俺のことをヨシヨシ撫でる巽さん。
「遊んでそうなのにな、お前」
「あ、そんで、ねーもん……ッ!」
「怒るなよ、コーイチ」
俺のおでこに額を押し当ててきた巽さん。
あ、記憶、なくしちゃう。
俺のこと忘れちゃう、巽さん――。
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