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「痛むか」
「……巽……ひゃん?」
「俺は痛いくらいイイ」
「あれぇ……うそ、なんで……」
「俺の痕でお前のこと埋め尽くしたい」
催眠術も「おでこごん」も無効な巽さん、ゆっくり腰を打ちつけてきた。
もっと奥まで挿入ってきたご立派デカチン。
ごりごりって、擦り上げられる、その絶妙な摩擦感に痺れる下半身。
極小アナルをぬるぬる行き来するごっついペニスに、お腹の底も乳首びちょ濡れな胸もチンコも、うっとりうっとり、感じきってしまう。
「もっとお前の奥で動いていいか」
「あ……っうん……動いて……っ巽さん、の、好きなよーに……俺の奥、突いて……っ? 巽さんの痕、たくさん、つけて……」
そう言い終わった直後、巽さんに勢いよく貫かれた。
電流が駆け抜けたみたいに、俺の体、びっくんびっくん跳ねた。
ぱんっぱんに膨れ上がったチンコが射精はせずにぴくぴく痙攣して、目の前チカチカ。
体の奥底が弾けちゃったみたいな危うい感覚にどっぷり溺れた。
……もしかしてこれがドライオーガズムってやつ?
……やっぱ巽さん、体育の先生だ、俺に色んなこと教えてくれる。
「い、ま、俺……いっちゃったの……?」
「みたいだな、締まった」
「あ……んっ……こんなの、やばいよぉ……」
「もっといかせてやる」
「あっっ奥っっ突かれて……っでも、先にいっちゃ……だめなのにぃ……あんっっ」
「もうどうでもいい……好きなだけ溺れろ」
ほぼ服着たまんまの巽さんにのしかかられて、ずんずん、デカチン押し込まれては奥にまで擦りつけられて、すンごぃ、俺のアナル、完っ全に……一発で雌化してる……。
ものすンごい勢いでフィニッシュピストンされた後、宣言通り、巽さんに中出しされた。
あったかい巽さんの欠片が俺の奥底にどぷどぷ溢れて、射精痙攣するデカチンにヤラシク刺激されて、俺も、ガチでいっちゃった。
「……はぁ……」
あ、巽さん、喘いでる。
うっすら目を開けば、しっとり汗ばんだ、魅力的首筋がすぐそこに。
……うん、今度でいー、次のお楽しみにとっておこ。
吸血鬼高校生の俺をただのエロDKにしちゃう巽さん、かっこいー、まじ好き、かも。
「コーイチ……息してるか」
「っ……してないから……人工呼吸……ください……」
「がぶちゅー」の代わりに「巽さん」中毒にさせてね?
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これより以下は女装男子吸血鬼のその後の話です
死ネタを含みます
短いです
別れの後に希望に繋がる再会があります
死ネタが苦手な方はご注意ください
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「コーイチ」
やだ、やだよ、やだ。
ひとりにしないで。
俺を置いてかないで。
「お前と過ごせて楽しかった」
静かに翳される手。
俺は両手で力いっぱいその手を握りしめた。
頬擦りして、キスして、あたためようとした。
だめだ。
冷たくなってく。
止められない。
「やだよぉ……」
笑顔で見送ろうと思ったのに。
やっぱむりだ。
「巽、置いてかないで」
あたためたいのに、涙が止まらなくて、巽の手を濡らしてしまう。
「ひとりにしないで」
でも巽はいってしまった。
俺はひとりになった。
さびしい、さびしい、さびしい。
もう巽がどこにもいないなんて。
涙がとまらない。
俺はずっと泣いた。
ずっと、ずっと、ずっと。
春になっても夏になっても秋になっても冬になっても。
ヒールが何回折れても、新しい靴を何回買っても、それが何回ダメになっても。
「ぐすん……」
会いたい、巽、会いたい。
もう会えない?
ほんとにどこにもいない?
ねぇ、巽……。
「おい」
振り返ったら。
ちっちゃな巽がいた。
「そのくつ、こわれてる」
あ、またヒール、いっちゃった。
……じゃなくて。
うそ、うそ、うそ、うそ。
なにこのちっちゃい巽。
「血」
「ふぇっ?」
「足から血、出てる」
ちっちゃな巽がくれたのは絆創膏。
ランドセルを背負った、こどもなのに鋭い目をした、かっこいい、かっこいい、
俺の大好きなひと。
「……ぐすんっ……ぐす……」
ちっちゃな巽はまたぼろぼろ泣き始めた俺にヒくでもなく、もっと近寄ってくると、手を握ってくれた。
「だいじょうぶ、治るから」
『大丈夫か』
ああ、また会えた、巽。
俺に会いに来てくれたんだね、テヘヘ。
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