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18-パラレル番外編★みるく男子!?
「な、なんだよ、これぇ……」
「遅ぇ、ノロマが、どんだけ遅刻してやがんだ」
「……ゴメンナサイ」
しゅーーーーーーん、と項垂れた俺。
街中の喧騒がなんか遠い他人事みたいな。
ふわふわして、不鮮明なノイズで、頭がぼんやりする。
ここにいるのに、ここにいないみたいな。
黙りこくってアスファルトを見つめていた俺だけど。
麻痺していた鼓膜に響いた、ノイズじゃない、何よりも鮮明な声。
「お前俺に何回同じこと言われてきた、コーイチ」
うわの空でセットしてきた髪をでっかい手でぐしゃぐしゃにされた。
「バカが。真に受けてんじゃねぇよ」
「え」
乱れた前髪越しに見上げてみれば巽の大人っぽい笑みが真上にあった。
「何かあって来れねぇより、遅刻して来た。そっちの方が何倍もマシだ」
……た、た、巽ぃぃぃぃぃ。
「……ふぇぇっ、巽さぁん……」
「お前、何かあったのか」
そ、それがさ、それがね、聞いてくれる!?
「俺のおっぱいからみるく出るようになっちゃったんだよーー!!」
「……とりあえず黙れ、バカが」
今日は土曜日。
バスケの部活動指導がある巽と夕方過ぎに街で待ち合わせして、ごはん食べる予定だったけど、緊急事態発生のため、中断。
で、今、巽んちにいます。
あぐらかいた巽の前に正座して座ってます。
別に悪いコトしたわけじゃねーんだけど……テヘヘ↓↓
「お前、おちょくってんのか、コーイチ」
あーだよね、やっぱすんなり信じてくんないよね!?
そりゃそーだよ、だって俺のおっぱいからみるく出るなんてありえないもんねー!?
でもマジで出るんだもん。
「ちッ違ぇもん! ほんとに出るんだよぉ」
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