「あんぅ……巽の……俺に戻ってきたぁ……」 「ああ」 「ひ、ぃ、ん……すご……さっきより硬くて……熱い……」 「いいか」 俺はコクコク頷いた。 「……巽も……いい？」 巽の唾液に濡れそぼった自分のペニスをゆっくりぬるぬるしごく。 こうしたら、俺の奥、キュゥッて締まって、巽もよくなる。 「俺がする」 俺の手の上に、巽のでかい手が重なって、ぬるぬるしこしこ、された。 「ゃぁぁ……きもち、い……いいよぉ、いい……っ巽ぃ……っ」 ベッドがまた激しく一頻り軋んで、俺の奥でびゅるびゅる愛しい雫が弾けて、際どいドライ絶頂を繰り返していたら。 巽は俺のことを膝上に抱き上げた。 繋がったまま。 胸と胸がくっついて、俺は引っ繰り返らないよう巽の頭を抱きしめて、腰を前後に揺らめかせた。 「……エロガキ」 「ッ、ガキじゃねーもん……もう成人式済んだ……」 「成人式済んだからって調子に、ッ」 俺はまだ言葉を続けようとしていた巽の唇にキスした。 もっと腰を揺らしてドライ絶頂ペニスをかっこいい腹筋に擦りつけた。 はぁ、巽に擦れて、すげーイイ。 何もかもぜーんぶとけそう……。 「あっ」 ぎゅってお尻掴まれて、ずんずんずんずん、いっちばん奥まで打ちつけられた。 もっと巽に擦れてとろとろ快感が倍増しになる。 「い……いきそ、これ……っまた射精そぉ……」 「射精せよ」 「……っんーーーーーっ……！」 ぷっくり膨れた乳首を甘噛みされながら、掴まれたお尻を揺らされながら、デカチンで最奥をぐりゅんぐりゅん突き回されて。 俺は巽の腹筋やら腹やら胸に勢いよくぶっかけた。 「はっぁぁ……！　っぁ……っぁ……ン……はぁ……っはぁ……ん」 連続絶頂でクラクラして、巽の首筋に頬擦りし、その肩に落ち着いてぐったり。 ……あ、やばい、寝そう。 「た……つみ、ぃ……」 「俺より先に死ぬんじゃねぇぞ、コーイチ」 ああ、そんなこと言われたら心も体もギンギンに目覚めちゃうじゃん、巽のバカ。 「……こ、腰が痛い」 二時間ほど助手席に座っていた俺は重た～い腰痛を堪えつつフロントミラーで自分の顔色をチェックした。 うわぁ、顔色悪！ 目の下クマびっしり！ 「ど、どうしよう、ファンデぬっとこうかな」 「持ってきたのかよ」 「……念のため」 「そのままでいい」 天気は快晴、雀がピチチチチ、公園ではこどもが元気いっぱい遊び回る、いかにも和む住宅街の一角。 ワーゲンを停めた巽は上体を捻って後部座席に置いていた手土産を俺の膝に置いた。 うわぁ、いよいよ巽のご家族とご対面です、これ。 「ああああ、あいうえお、かきくけこ、さしすせそ」 「何の練習だ、それ」 「じ、自己紹介の練習、たちつてと」 「……」 「なにぬねの」 「いつも通りのお前でいればいい」 「はひふ……へ、ほ」 「それで何の問題もねぇよ」 「なにぬ……ね、の」 「な行二回目だぞ、昂一」 「テヘヘ」 ねぇ、巽。 大好きだよ。