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13-にょにょにょっ尿道ぷれい!?
またしても雨降りざぁざぁな梅雨の週末。
俺は昨日の土曜日から巽んちにお泊まりしていた。
とは言ってもシてないです。
ベタベタ湿気がさすがに鬱陶しくて今日は女装もさぼってます、ぶっかぶかな巽のシャツに変な柄のお泊まり用ステテコ履いてます。
おらおら体育教師と健全な一日をだーらだーら過ごすことだってあるんです。
「ジメジメやだねー」
床にあぐらをかいてパソコン作業中の巽。
俺はその背中に寄りかかってスマホをポチポチ。
はー、この背もたれはちょうどいー、落ち着くなー。
手元に置いていた水滴だらけのペットボトル、炭酸抜けかけたジュースを飲んで、濡れちゃった手を巽の着てるシャツでゴシゴシ拭いた。
「俺を手拭き扱いするんじゃねぇ」
あ、ばれた、テヘヘ。
雨、止みそうにないなー、帰んのめんどくさ、まー送ってもらうんだけど。
なんかおもしろいサイトないかなー。
エロサイト見ちゃお、デヘヘ。
ん、え、え、なにこれ?
ちんこに何か突き刺さってる……?
えーっと、尿道バイブ?
尿道って……おしっこするとこだよね?
こんなボールペンみたいな硬そうなのがはいんの?
未体験の感覚、貴方を狂わせる悩殺バイブレーション、マンネリなカップルにお勧めの一品……へ、へぇーー……ふーーん……。
「マンネリなのかよ、てめぇ」
「ぎゃっ!」
わわわっ、巽、いつの間にコッチ見てる!
「俺の背中イス扱いして何見てやがる」
「えーっと、尿道バイブ」
「当たり前みたいに答えるな」
「巽さん、尿道バイブ使ったことある?」
「あるかよ」
ぐるりと向きを変えた巽にがしっと後ろから抱きしめられて、がら空きな首筋に軽くちゅってされて、くすぐったくてつい笑った。
「興味あるのか」
「テヘヘ。思春期ですから」
「思春期の男女全員が尿道バイブに興味持つのかよ」
今度は巽の胸を背もたれにしてごろごろ、はー、あったかい、蒸し暑いはずなのに巽の体温はほっとする、心地いい。
「今度使ってみるか」
「ほぇっ?」
「興味あんだろ」
マンネリじゃないけど。
毎回余裕でばっちり感じてっけど。
こーいうえろい道具って使ったことないから。
「使うー!!」
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