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外ではまだ雨が降っていた。 「じゃあ、俺帰るね、次はどっか遊びいこーよ」 「ああ」 そんな会話を交わしたのはついさっきのこと。 でも俺はウチに帰っていなかった、巽の部屋をまだ出ていなかった。 「あうぅぅ……っ」 玄関前、女装してメイク直しまでした俺と巽はまーた懲りずにせっくすしていた。 雨の日ってベタベタすっから普段あんま女装しないんだけど、今日は久々に巽と会えるからテンションあがって、半袖ブラウスにネクタイ、ベストにプリーツスカート、ハイソックス、ローファー。 今の俺、それぜーんぶ着たまんま、靴も履いたまんま。 ドア開けて外に出ようとしたら急に引き止められて。 そのままえっち突入、今に至る……。 「あっ……んんんんっ!」 シャツとベストを捲り上げられて露出した乳首、かりって、甘噛みされた。 パンツを片方の太腿に引っ掻けた俺を正常位でずんずんずこずこ追い上げながら、巽、俺の乳首を吸っては甘噛みし、甘噛みしては吸い、そのリピートにまたしても俺のチンコ勃起。 濡れやすくなっちゃって、すぐ、ぬるぬるべとべとに。 「やっ、らめぇ……っ服よごれちゃう……っそれに今日、俺、帰んないと……っ」 「泊まれよ、コーイチ」 「だってぇ……明日、がっこ……」 「……クソ、そうだったな」 送ってやる、そう言って、巽はまた乳首を吸い上げた。 「あっあっ、とれちゃぅ……」 脱げかかっていた靴が片方、落っこちた。 ……熱いよぉ。 ……きもちぃぃよぉ。 ……帰りたくないよぉ。 俺は巽に抱きついた。 「センセェ……っ緒方センセ……!」 なんちゃって。 あ、やば、でもこれって巽のエロスイッチ長押し的な? 「ひゃんっ!!」 乳首、がぶってされた。 ごりごりごりごり、ぐりぐりぐりぐり、アナルのめちゃくちゃ奥、突き上げられた。 「やらぁっ強ぃぃ……っ!」 「やっぱり帰るんじゃねぇ……ここにいろ、コーイチ」 「ッ、うん、俺、帰んない……ここいるっ……巽さんといっしょいる……っ」 ぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅキスして。 夜通しえっちしまくって。 ちょこっと眠って、早朝、ウチの近所まで巽に送ってもらった。 「学校で居眠りするなよ、コーイチ」 ……むりです、多分午前まるっと爆睡です、てか腰が痛いです、緒方先生、テ……テヘ……ヘ……。

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