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あ。巽。
あ。痛い。
腕、そんな風に掴まれたら痛いよ、俺。
「えろ未成年が」
えっ?
「隙あるからキャッチにも知らねぇ男にも声かけられるんだ、えろ佐藤」
ひ……っひでぇ……っ。
「こんなヅラつけやがって」
「ヅ……ヅラじゃねーもん、ウィッグだもん」
「同じだろうが」
「痛い! 折れる! 腕の骨が折れる!」
「これくらいで折れるか、バカが」
あれ、巽、どこ行ってんの?
駅じゃないの?
飲んでるから車じゃないよね?
「た、巽さん、どこ行くの?」
「うるせぇ」
なんだよこの体育教師ーーーーー!!
「わわわわわっ」
連れて行かれた先は……ラブホだった。
ずっと腕引っ張られてそのまま部屋まで、ううん、ベッドまで乱暴に拉致されて。
がばりとのしかかってきた巽。
あんまりにも急すぎて頭がついていかない、さすがに……いい加減俺でも怒るぞ、このどえろ体育教師がーーーッ!!
「たっ、巽さんの方がえろいじゃんかッ! このどえろ教師ッ!」
「うるせぇ。知らねぇ野郎に声かけられて尻尾振ってやがったのはどこのどいつだ」
「しっぽッ!? じょッ、女子大生にハグされてニヤけてたくせ! むかつく!」
「俺の方がむかついてんだよ」
「俺の方が百倍むかむかしてっし!」
「じゃあ俺は千倍だ」
あ、あれ?
巽、ぜんっぜん大人じゃない?
むしろ俺と同レベル?
「このヅラ」
後もうちょっと乱暴にされていたらズレてたはずのウィッグ、巽に触られた。
「違和感ねぇな」
指先に掬ったショコラブラウンの一束、じっと見つめられて。
髪、モーレツに伸ばしたくなった。
今、巽が触って見つめてるの、俺の本物の髪だったらよかったのに。
「それ、伊達か、最初に会ったときもかけてたな」
あ。
眼鏡とられた。
ぷ。
巽、かけてるけど似合わねー。
「笑うな」
あ。
キスされた。
はぁ。
あったかい。
まだちょっとむかむかしてっけど。
巽も俺とおんなじだってわかって、ちょっと、ほっとした……。
「ここ、いいか」
「ひあん……っっいい……っっ」
不恰好にずり下ろされたタイツとぱんつ、丸見えな俺のお尻に後ろからぐいぐい擦りつけられる巽の腰。
アナルにぐさっっっと挿入されたデカチン。
着たままのニットワンピは限界までたくし上げられて、さっきまで器用な指にコリコリされまくった乳首はぷっくり膨らんでいて。
「俺もいい」
「っ……ほんと? 俺んなか……いい?」
カウパーぬるぬるな勃起チンコは巽の手の中。
暴発しない程度に、ぬーるぬーる、ゆっくりしごかれて、あ、あ、あ、腰が勝手に揺れる……ッ。
「お前より感じてる」
「ッ……お、俺の方が感じてるもんッ、デカチンポすげーもんッ」
「いいや」
俺のお尻にもっともっと密着してきた頑丈な腰。
「お前にきつく締めつけられて、おら、また硬くなったの、わかるだろ……」
「ら、らめぇッ、そんな言われたら……俺、もっと締まっちゃ……ッ」
「ッ、俺のことそんな搾りてぇのか、えろコーイチ」
「……巽ひゃ……っ俺のだもん……ッ」
「……」
「俺の……巽ひゃん……だもん……」
激熱なデカチンに朦朧となっていたら、ぐいっっっ、強引に顔の向き変えられてキスされて。
めちゃくちゃ奥まで。
ぱんぱんぱんぱんって。
「んーーーーーーーーっ!!」
「……コーイチ、お前、食いモンにつられて誰彼のこのこついていくんじゃねぇぞ」
「ふあっ、ああっ、ああんっ……たちゅみぃ……っ」
「……目が離せねぇな、本当」
離さないでいーよ。
俺のことずっと見てろ、このどえろ教師め。
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