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俺って「孕み男子」に突然変異したんだって。 男なのにあかちゃんができるんだって。 ぜんっぜん知らなかった。 そんな存在があるなんて。 俺自身が、そんな世界中でも極少数しかいない「孕み男子」になるなんて。 「俺は聞いたことがある」 巽は知ってた。 でも詳しいことはぜんっぜん、ちょっと小耳に挟んだ程度で、まさか自分の……ねぇ? 恋人?(キャー♪)が、そうなるなんて、って。 さすがの巽もびっくりしてた。 てかね、痛いんです。 おなかの下らへんがズキズキズキズキするんです。 「痛いよー巽さん」 はぁ、これ一週間も続くんだって、なんかなーんもヤル気出ないんですけど、テンションあがんないんですけど。 しかも巽とえっちできなぃぃぃ。 下半身、絶対安静、性的運動厳禁だ、これ。 *** 「痛いよー巽さん」 十八で孕み男子に突然変異して初潮を迎えたコーイチ、顔面蒼白になって力なく俺にもたれてきた。 「横になるか」 「ううん……これでいー……」 「なんか欲しいもんは」 コーイチは首を左右に振った。 こてっと俺にもたれて眠るように目を閉じてじっとしている。 孕み男子、か。 頭を撫でてやれば普段の元気はないもの「ん……もっと」と弱々しげに強請ってきた。 ぐったりした大人しいコーイチ。 無理やり奪ってしまいたい気もする。 が、一晩中介抱してやりたい欲求が勝った俺。 コーイチの頭を撫でたり、こめかみや頬に軽いキスを落とす程度の戯れで邪な性的衝動は抑えることができた。 大のオトナ、なめんじゃねぇぞ。

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