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帰宅したのは夜七時過ぎだった。
動植物園の後に展望台にも寄って、海眺めて、そんで眺めてた海岸まで車で向かって、砂浜で追いかけっこして。
フルに動き回った一日だった。
夕食も外で済ませて、チャイルドシートでだらーんと寝ていた小市を巽が抱っこして寝室に運んで、俺はベランダに干してた洗濯物を真っ先に取り込んだ。
はぁ楽しかった、でも疲れた、けどアイロンかけなきゃな~。
あ、巽、お風呂洗ってくれてる。
明日もガッコだもんね、お風呂ゆっくり入って早めに寝て、疲れ、とれるといいね。
アイロンがけする前に寝室に行ってみたらベッドで小市はぐっすり眠っていた。
今日の風呂は無理そーだ、遊び回ったからほんとは入れたいけど起こしたら愚図りそ、うん、寝かしとこ。
「おやすみ、小市」
「(´ρ`).。oO」
「あはは、変な顔」
頬をぷにぷにして、そっと寝室を出、さーアイロン、アイロン。
「コーイチ、先に入れ」
「ふぇっ? 巽さんは?」
「俺は後でいい」
「ふぇ……でもアイロン」
「俺がしとく」
わーん、惚れ直しちゃう、ありがとダンナ様!
「はぁ……疲れたぁ……」
小市とガチで追いかけっこしてクタクタになってた俺、湯船に浸かって、ついついウトウト、ウトウト。
楽しかったなぁ、次は遊園地行きたいなぁ。
家族三人で観覧車乗ったり、小市とメリーゴーランド乗って、巽とハイタッチしたり……してくれるかな、ハイタッチ。
「……むにゃ」
ウトウトが本格的居眠りに突入しかけた矢先のことだった。
ガチャ
ん?
小市かな?
またオモチャでも持ってイタズラしに来たのかな?
「……小市ぃ、俺、疲れちゃった……イタズラ、明日にしてくれる……?」
「助手席で爆睡してたくせにまた居眠りか、コーイチ」
ぎょっとして視線を向ければバスルームの中にいたのはダンナ様の方だった。
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