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月曜日は祝日で休みだった。 火曜日の午後、マンションの駐車場までやってきた幼稚園の送迎バス。 早めに待機していた俺は保育士さんに挨拶して、降りてきた小市と手を繋いで帰って、録り溜めしていたアニメを見せておいて早めに夕食の準備を始めた。 今日は巽も小市も好きなカレー。 しかもエビカレー、お肉奮発するよりそっちの方が俺のダンナ様の好みなのだ、しょーじき殻剥くのめんどくさいけど、喜んでもらうためにムキムキムキムキ。 部活指導を終えた巽が帰宅するのは大体夜七時過ぎなんだけど。 「ただいま」 今日は七時半過ぎに帰ってきた、ちょっと遅かったな、道混んでたのかな。 「おかえりー。今日カレーだよっエビカレーだよっ」 「へぇ」 テンション低ッ、まぁ「やったー!」なんて反応、期待してたわけじゃねーけど。 ……あれ。 ……巽が脱いだばっかの黒ジャー、すげーイイ匂いがする、なんだろコレ。 「クンクン?」 「ママ、たつみの服の匂いかいでる、へんたーい」 「しっ! 小市ッ、しっ!」 手洗い・うがいして部屋着に着替えた巽が戻ってきた、小市が言ったの、聞こえてなかったみたいだ、特にツッコミなし。 入れ替わるみたいに浴室の方行って、黒ジャー、クンクンクンクン、これって……香水じゃね? 「ついでーおれのもついでー」 「危ないから鍋に近づくな、小市」 なんで香水つけてない巽の服から香水の匂いすんの?

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