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30-2
やっちまった。
世にもヒンヤリな週末の後、家でも学校でも上の空だった俺。
後悔しっぱなしだった。
過去に戻れるんなら戻っていろいろやり直したかった。
なーんで余計なコト言っちゃったかな、俺の口。
メールすんのも気が引けて落ち着かない夜を連続して過ごして。
木曜日の夜、ベッドにゴロンしていた俺はそばにいない巽に心んなかで話しかけた。
違うんだよ、巽。
急に不安になって、疑心暗鬼ってやつに呑まれ過ぎて、あんな短い間に、いろいろ見失ってたんだよ、俺。
そりゃー、あんな男前なんだから彼女の一人や二人や五人くらい、いたよね……まさか十人オーバー……? 両手両足の指合わせても足りないってか……? まさかそんなね……ごくり。
結婚しようかなって、迷ったこともあったかもしんないね。
でも、今、巽は俺といっしょ。
俺のもの。
「こーいうモヤモヤしたときはアレだ」
原点回帰だ。
うほーーーやっぱココはいいな~、デヘヘ~、今週いっぱいモヤモヤしてたけどちょっとテンション上がってきた~、つーかガンガン上がるわ、いっそのこと来週から通いたいよー! どーにかして転校した、
「おい、お前、どこの学年だ」
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