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学校終わって、夕方んなってもあっちぃ七月の夕方、ドンキでお酒買って重たい荷物ココまで運んで、ちゃんとシャワー浴びて。 この日のために買ったおにゅーのギンガムチェックワンピ着て、化粧して、コッチは準備万端、これ以上待たされたら干乾びっかも。 「俺、ずっと待ってたんだよ」 「数時間程度だろ」 「違ぇし。ずーーーーっと待ってた。巽さんといっしょお酒飲める日。初飲酒は絶対巽さんと、そう決めてたんだよ」 「……」 「これ以上待ったら干乾びる!」 「じゃあ離せ、それにツマミもいるだろうが」 わーい、やっと巽さんといっしょにお酒飲める、きっとすんげーおいしー初お酒になるに違いな…… 「ま、まずい」 「ビールをコーラと同じノリで飲むな」 「苦ッ、こんなんなんでグビグビ飲めんのッ? 喉のつくりが違ぇとかッ? てかやっぱまずッ、ビールむりッ」 「成人一年生が言いそうなことだな」 俺から缶ビールを奪い取った巽は正にグビグビ、うぇ~~、よくこっんな苦いもの飲めんな、でもおいしそーに飲んでる、もっかい挑戦してみっかな……。 「やっぱまずッ」 「チューハイでも飲んでろ」 冷蔵庫の残り物でぱぱぱっと作った焼きそばとホウレンソウのソテーをバクバク食べながらビールをグビグビする巽……かっけぇ。 あ、コッチのチューハイは甘い、飲めそう、でもオレンジ味とかこどもっぽくね? つーかワインも気になるなー味見したいなー。 「おい、まだソレ全部飲んでねぇだろうが」 「ワイン飲んでみたい、オトナっぽい、ほら、グラスも百均で買ってきたし、早く早く」 「チーズ買ってりゃあよかったな」 俺の目の前で今まで使ったことない脆そうなグラスに注がれていく赤ワイン、クンクン、あれ、ブドウが材料だって聞くから甘い匂いすんのかと思ったのに、予想外な渋い匂いが……。 「うぇッッ」 「お前、ワインと飲兵衛に失礼だぞ」 「次っ、焼酎っ、焼酎飲んでみるっ」 「バカ、ストレートで飲むな」 「……オッサンの味がする」 「オッサンの味は知らねぇが。オッサンと焼酎に失礼だろうが」 まー、確かに成人一年生だし、すぐにおいしく飲めるわけねーか。 「次から次に開けやがって。後処理するコッチの身にもなれ」 これからゆっくり巽に教えてもらえばいっか、おいしー酒の飲み方。 つーか、ぽかぽかしてきた……?

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