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ラブホのベッド上、コーイチは緒方兄弟に強制されて。
おなにー真っ最中。
ワンピースを着たままお股おっぴろげ、同級生彼氏の緒方に背中からもたれ、花柄ぼくさーぱんつから取り出した女装男子ペニスをぎこちなくいぢり中。
目の前にはスマホを掲げた巽。
つまり、ばっちり動画撮影中。
「ふぇぇ……むりぃ……恥ずかしぃ」
「勝手に閉じんじゃねぇよ」
ニーソ足を閉じようとしたら背後に座る緒方の両手でがばりと強制開脚。
「恥ずかしいとか抜かしながらちゃんと勃ってんじゃねーか」
「ふぇ。ぇ」
「巽に撮られて感じてんのかよ」
「ゃ。ぁ」
上半身裸の緒方、いやいやしながらシコシコ中のコーイチに顔を寄せ、ふっくら耳たぶにキリリと歯を立てた。
ぷつりと歯列を食い込ませて柔い肉を解すように小刻みに食む。
次に、尖らせた舌先による耳孔いぢり。
湿り気たっぷりな音を伴わせて舐め回す。
「んっ、耳だめぇ、緒方ぁ」
「だから足閉じんなって、何回言えばわかんだよ」
「ぅ。ぅ」
「泣くんじゃねぇよ」
「ぐす……俺、かわいい?」
「……かわいくねぇよ、クソコーイチ」
コーイチはさらに緒方の裸胸にもたれて上目遣いに同級生彼氏を見やった。
兄の巽がそのまま高校生化したような弟緒方、うるうるまなこで見つめられて、面白くなさそうに舌打ちすると。
滴るよだれでグロスが落ちかけの唇に濃厚キスをお見舞いした。
「んむ……っふ……ぅ、ふっ……ふっ」
ぬちゃぬちゃと唾液を掻き回されてくすぐったそうに瞼を震わせ、ワンピース越しにぺちゃぱいをもみくちゃにされると一瞬にして下あごをびっちょり濡らし、コーイチは切なげに呻く。
ばっちり巽に撮影されている。
ズームにすれば女子がおらおら彼氏とらぶらぶえっちでもしているような。
でも、ズームアウトすれば、鮮やかな色に染まった果実が股間に育っている。
なんともえろい。
たまに巽を気にして、ちらちら寄越してくる戸惑いがちな視線も、また、えろい。
「んっ?」
巽がぎしりとベッドに膝を突いたかと思うとスプリングに乗り上がり、同級生彼氏とべろべろちゅーちゅー中のコーイチは反射的に身を震わせた。
上下とも服を着たままの巽はコーイチの隣に腰を据えると、その首筋に顔を埋め、吸血鬼みたいなキスを。
兄弟二人の唇が同時にコーイチを甘く犯す。
ぞくぞくぞくぞく、きゅんきゅんきゅんきゅん、コーイチは感じっぱなし。
ついまた足を閉じようとすれば、今度は兄弟それぞれに足を固定され、やっぱりお股おっぴろげに……。
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