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37-4
「だ、だめ……っ……そこだめ、ほんとだめ……それ以上だめだってばぁ、緒方……っ」
緒方の頑丈なお膝に乗っかったコーイチはブルブル仰け反った。
天井まで湯気が立ち込める、曇りガラス越しの自然光で薄明るい浴室。
これまでに何度か緒方にいぢくられたことがある、まだ本番には至っていない、処女なるアソコを……二本の指で抉じ開けられた。
「じ、直にとか……だめだって……」
これまでは指にゴムを装着していぢくられていた。
今日はゴム無し。
長い筋張った指の質感がダイレクトに伝わってくる。
「ひっっ?」
前立腺コリコリ地帯をグリ、グリ、されたり。
「んっっ!」
とにかくグリ、グリ、グリグリグリグリされたり。
「やぁ……コリコリ、だめっ……グリグリすんの、禁止っ……」
片方の尻たぶをぐっと握りしめ、第二関節まで捻じ込んだ指二本で後孔をじっくり刺激していた緒方は、目の前に迫ったコーイチのぺちゃぱいに自らも顔を寄せた。
「ぃっっ!?」
乳首をちゅっと吸われて見開かれたコーイチの双眸。
「そ、それもだめっ……乳首ぃ……ちゅってしたら、だめ……っ」
「ん……なにが駄目だって?」
ちゅぅぅぅぅぅっっ
「ひぃぃぃ~っ」
片方の乳首を強めに吸い上げられて。
放置されている片方の乳首までジンジン疼いて。
筋張った両腕による緩い拘束の中心でコーイチは悲鳴を。
キツキツな仮膣に突き立てられた緒方の指の輪郭が嫌でもわかる。
彼のカタチを否応なしに覚え込まされていく。
「やっ……だ……緒方ぁ……」
もう片方の乳首まで吸われ、舐められ、甘噛みされて。
お尻奥のコリコリ地帯で鉤型に曲げられた指をクイクイ動かされて。
独りでに起立したコーイチの熱源。
お湯から頭を擡げ、カウパーでより濡れて、ビク、ビク、堪らなさそうに痙攣した。
「コリコリんとこ、すご、い……っ」
「ココだろ」
「あーーー……っっ」
「乳首、すげぇ尖ってきたな」
「うひゃ……っ……乳首ぃ……ツンツンしちゃ……」
狭まり合う内壁の狭間、窮屈そうに反らされた緒方の指腹がコリコリ地帯を連続グリグリ、濡れそぼって一段と色味の増した乳首は執拗な唇に捕らわれて、好き勝手に弄ばれて、お腹の底が暴れるみたいに滾るに滾って。
「もっ……だっ、だっ、だめ……っ……んんぅぅぅ……っっ……!!」
細身の体をしならせてコーイチは絶頂した。
湯面から突き出ていた童貞ペニス先っぽから濃密スペルマをたんまり弾いた。
「っ……っ……っ……はぅ、ぅ……ぅっ……んっ」
自分の指をギチギチ締めつけ、瑞々しい肌身を紅潮させてヤラシク射精したコーイチに緒方はすかさずキスをする。
「んぷぷぷぷっ……んむっ……んんんっ……むっ……ぅ」
「ッ……はぁ……コーイチ……」
「ひっ……こ、このタイミングで名前呼ぶなぁ……っ」
熱もつ舌で口内を掻き乱された直後の呼号、雄色気ダダ漏れな声色にコーイチはイヤイヤした。
「結構、ココ、緩んだな」
「ゆ、緩んでないっ、んなっ、ガバガバ扱いすんなぁ」
「コーイチ……挿入 れてぇ」
まだ仮膣に沈んだままの指を意味深に抜き挿 しされて、コーイチは、さらにイヤイヤした。
「やだやだやだやだっ」
「……なんでだよ」
「そんなデカチンはいるかっ」
着々と臨戦態勢に入りつつある非童貞優良ペニスをチラッと見下ろして、ぞぞぞぞぞ~。
「絶対むり!」
「でも、もう、」
「あっっっ」
すっかり性感帯になってしまったお尻の入り口を指でおもむろに拡げられた。
「お前のなか、もうこんな、解れてる」
まだ呼吸が落ち着かずにハァハァしていたコーイチは上目遣いにぎこちなく緒方を見つめた。
黒短髪をしっとり濡らし、いつにもまして男前度に磨きがかかっている同級生にたどたどしく懇願した。
「俺のこと、これ以上ぉ、おかしくすんなぁ……」
「……」
「まだ怖い……お願い、緒方……まだ待って……ふぇぇ……」
諦めきれずにしぶとくお尻奥を突っつき回す指に身を捩じらせつつ、頑なに本番を嫌がるコーイチに、緒方はため息をつく。
「うぇぇ……目の前でため息つくなぁ……」
「うるせぇ」
「っ……俺のこと……嫌いになる……?」
うるうるまなこで怯えているコーイチに緒方は言う。
「俺を見縊 ってんじゃねぇぞ、コーイチ」
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