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8-2
豆電球が一つ点る薄暗い倉庫内。
跳び箱に座った三里は前屈みになった阿南にキスされていた。
「ふ……ぅ……ン」
すぐに唾液で溢れた口内を舌先でゆっくり掻き混ぜられる。
三里の下顎はあっという間に唾液で濡れ渡った。
ふぅふぅ鼻で息をする三里に、阿南は、触れる。
セーターとシャツの内側へ手を差し入れ、しっとりした素肌を、脇腹や背筋を撫で上げる。
率先して絡みついてくる舌先を食み、歯列で緩々と刺激しつつ、もったいぶった指遣いで胸の突起周辺をなぞる。
「……先生……」
跳び箱の最上部に三里を押し倒し、一息に上の衣服を捲り上げ、腹から胸元へと小刻みに口づけていく。
音を立ててうっすら色づく乳首に吸いついてみる。
「ぁっぁっ……ゃぁん……きもちいい……」
先ほどの上級生によってもたらされた空虚感はとっくに消え去り、三里は頬を紅潮させ、もっとして、そう強請るように大胆に胸を反らしてみせた。
阿南は唾液でぬるつく舌端を頻りに小さな尖りに纏わりつかせ、犬のように舐めてやった。
「はっぁ…………っ、あぁ……っ……ぁんっっ」
制服越しに火照りかけのペニスをきゅっと握り締められて三里はつい大きめの嬌声を上げた。
反射的に自分の手で口を塞ぐと胸元に顔を埋めている阿南に謝る。
「すみません、乳首もおちんちんも気持ちよくて、声出ちゃいました」
「……この棟に残ってるのはもう俺達くらいだ」
「え」
他の体育教師はすでに帰っていた。
用務員による見回りは阿南が鍵を届けにいくまで行われない……。
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