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学校、放課後、特別教室棟。 四階隅の男子トイレにて。 「ん……っんーーー……っっ」 三里は必死に自分で口を塞いで溢れ出そうになる甘い声を抑えていた。 個室を仕切る壁に縋り、スラックスとぱんつをすとんと足元に落とした彼の、その柔らかな尻には。 コンドームつきのペニスが突き立てられていた。 「は……っ」 「んんんん!」 クラスメートの阿南は低く吐息したかと思うと、しっとり柔肌にぐっと指先をめり込ませ、三里のアナル奥で射精した。 薄い膜越しに弾けたペニスの痙攣に刺激されて三里も後を追う。 同じくゴムの中で惜しみなく精液を放った。 阿南は付き合っていた他校の彼女に「なに考えてんのかぜんっぜんわかんない」と先週フラれた。 通学鞄底には買い置きしていたコンドームが散らばっていて。 捨てるよりは、と三里とのセックスで使用している。 「僕、ラブホ行きたい」 夕日に染まった並木道を歩きながら阿南は隣の三里を見下ろした。 「さっき、したばっかだ」 「一回じゃ足りないもん」 「金ない」 「らーぶーほ」 「うるさい」 三里はじゃれるように阿南の片腕にしがみついた。 眼鏡のレンズに西日を反射させて阿南をじっと見上げてくる。 「ゆっくりのんびり阿南君といっぱいせっくすしたいな」 一見して地味な三里はよくよく見てみればきれいな顔をしていた。 教室では始終俯きがち、誰ともお喋りせず視線すら合わせないから、クラスメートの誰もが三里の素顔をちゃんと把握していないだろう。 たった一人、阿南を除いて。 「ね、行こ?」 割り勘ということで阿南は三里と初めてラブホに行った。 淫乱三里のことなので、ベッド直行せっくすまっしぐら、かと思いきや。 「お風呂はいろ」 阿南は三里に誘われるがまま一緒に入浴してやった。 家の浴槽よりは広い、でもそんなにだだっ広いわけでもない、お湯を溜めた白いバスタブに二人で入る。 足も悠々と伸ばせるし狭くはない。 ガラス張りの壁で室内から丸見えのタイプだった。 「きもちいいね」 阿南の胸に背中からもたれた三里は、またまた意外にも、純粋にバスタイムを満喫しているようだった。 湯面から片足を突き出したりなんかして、ぱしゃぱしゃと水音を鳴らし、はしゃいでいる。 教室では決して見せないテンション。 クラスメートの見慣れない一面に阿南の胸は否応なしに騒いだ。 ……なんだ、これ。 ……普通に付き合ってるみたいな。 「阿南君、きもちいい?」 三里がぐるりと上を向く。 眼鏡なしの、お風呂で上気した、しっとり濡れたクラスメート。 阿南は本音を呟いた。 「お前、かわいいな」 これまで付き合ってきた彼女にすら言わなかった「かわいい」をついぽろっと口にする。 すると三里は。 澄んだ双眸を大きく見開かせたかと思うと、阿南から不自然に視線を反らし、何度も瞬きした。 ぬるま湯の中で熱湯でも浴びせられたかの如く、あっという間に、耳まで真っ赤に……。

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