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「うまいか」 「わ、わかんなぁぃ……せ、先生ぇの、おちんぽのことしか……わかんないです……」 阿南は天辺に飾られていた苺を摘まんだ。 口元に持っていけば、三里は、ふるふると震えながらも浅く齧りついた。 生クリームのついていた色鮮やかな果実の味が舌の上にじわり、広がる。 「ふぁ……いち、ご……おいしぃ……」 「じゃあ、もっと食べるか」 「……ふぁぃ……」 まるで小鳥のように三里はちょっとずつ苺を齧る。 仄かな酸味と甘味に、とろんとしていた目が、さらに溶ける。 「……ん」 半分ほどになった苺を三里はぱくりと頬張った。 そして、噛まずに口に含んだまま、もぞもぞと阿南を仰ぎ見た。 「……ふぇんふぇも……いひご……」 促された阿南は三里に口づけた。 三里は食べかけの苺を舌先で阿南の口内に押し込む。 阿南はわざと音を立てて濡れた果実を食べた。 「ふむ……ぅ……ん……」 阿南の腕の中で三里はもどかしげに身を捩じらせる。 キスしながら、阿南は、次のケーキを指に掬った。 「……んんんぅ……」 唇を離し、緩んでいた三里の口内に、チョコレートの味がする指を滑り込ませる。 頬を上気させた三里は吸いついてきた。 筋張った指の関節に舌を絡ませ、チョコクリームを舐め上げる。 「……は……甘ぁぃ……」 「次は何がいい」 「なんでも……ぃぃ……また……先生ぇの口移しがぃぃ……」 きゅうきゅうとペニスを締めつけ、滑々した内腿をぴくぴく痙攣させ、三里は阿南に強請る。 阿南はモンブランを一口食べ、三里の望むまま、舌伝いで彼にも食べさせた。 唇の狭間で零れるあられもない濁音。 甘味で滴る口元。 コーヒーを口に含み、温くなったのを確認すると、阿南はまた三里に自ら飲ませてやる。 悪戯に強めに腰を突き上げてやれば。 「はぅぅ……!」 三里の下顎が一気に濡れてしまった。 阿南は制服のシャツが汚れないよう、全てのボタンを器用に外して肌蹴させ、砂糖もミルクも入れなかった苦味を伸ばした舌先で拭った。 「あ……ぁ……せん、せ……せんせぇ」 「なんだ」 「も……ぃきたぃ……ぃっちゃぃたぃ……せんせぇのおちんぽで……ぼくのなかで……おちんぽぃっぱぁぁぃ……動かして……」 阿南は三里の欲求を受け入れた。 食べかけのケーキ、手つかずのケーキが乗ったテーブルに三里をしがみつかせ、一気に速度を上げて激しく腰を振る。 「ぁぁぁぁ…………やらぁぁぁぁ…………ぃ・ぃくぅぅ・ぅぅ…………ぃ・ぃ・ぃくぅぅぅぅぅぅ…………っんーーーーーーーー………………!!!!」 絶え間ない振動にコーヒーカップがぐらぐら揺れて。 三里はぶるるるっと全身を震わせてさも気持ちよさげに果てた。

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