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『昨日のことを黙っておく代わりに、お前の体、好きにさせてもらうか』
放課後、想いを寄せ合っていた上級生とロッカールームでキスしていたところを体育教師の阿南に見られてしまった三里。
次の日に話があるからと阿南の家へ連れて行かれて無理矢理……。
無理矢理?
本当に僕は、無理矢理、阿南先生に犯された……?
日曜日。
昼過ぎに自宅に来るよう阿南にメールで命じられていた三里は記憶を辿り、うろ覚えの道をバスで行き、普段は立ち寄らない町に再びやってきた。
前回は阿南に学校から車で連れて行かれた。
どこの角を曲がればよかったかと迷ってしまった三里は、電話して阿南に尋ねるのは気が引けて、懸命に記憶を呼び起こして何とか自力で彼のアパートを見つけ出すことができた。
あ……そうだ、このアパートだ。
確か三階の角部屋だった。
一安心して、エレベーターを使って、吹き曝しの通路を進んで、その部屋のチャイムを鳴らす。
ガチャリと扉が開かれて顔を覗かせた阿南に思わずほっとする。
よかった、間違ってなかった……。
……部屋の中、どうしてこんなに暗いんだろう?
「あ」
今更ながら三里は気が付いた。
セックスするために自分が呼び出されたことに。
カーテンがきっちり閉め切られて白昼の日差しを拒んだワンルーム。
部屋を訪れたその十分後にはもう、裸にされて、潤滑剤を使われて解された三里のソコに阿南の肉杭が突き立てられて。
ダブルベッドに四つん這いになってシーツを力一杯握りしめた三里は全身をぶるぶる震わせる。
自分の奥底が溶けてしまいそうな熱に漲る阿南のペニス。
ゆっくり、でも音を立てて、強く突かれる。
ぬるりとしたローションが擦り込まれた肉孔を問答無用に拡げられて奥までいっぱいになる。
あ……やっぱり……。
先輩のと違って、先生の、すごく……すごく……。
どうしよう、どうしよう。
やっぱりすごくきもちいい。
ずれた眼鏡、汗ばんでいく背筋、熱せられていく少女めいた綺麗な素肌。
雄々しく行き来する教師のペニスを咥え込んで捲れたソコはローションに濡らされて涙しているような。
「ッ……はぁ」
より強めに奥を小突かれてシーツに溺れた三里は双眸を一段と潤ませた。
時折、阿南の低いため息が聞こえてきて。
その度にぺたんこな腹を波打たせて、きゅぅっと、肉孔を窄めてしまう。
「あっ」
阿南は無言で三里の両腕をとるとベッドから引き剥がした。
馬の手綱を引くようにか細い腕を引き寄せて華奢な上体を背後へ傾かせ、膝立ちにすると、柔らかな尻に厚い腰を小刻みに当てる。
激しく揺らめく白い体。
虚空に跳ね上がった生徒のペニスが透明な雫をシーツに零す。
「あっあっせんせっ……せんせぇっ……!」
そうしてまた三里をベッドに四つん這いにさせて、手触りのいい双丘に五指を深く食い込ませ、激しい抽挿を開始する。
「ぃやっっ!!」
びくびくと可哀想なくらい悶える小柄な生徒に……そのまま白濁雫を叩きつける。
噛みつくように密着してくる肉粘膜の中心で一思いに達する。
三里はベッドに爪を立てた。
自分の最奥で弾けたペニス、柔肌に食い込んだ指先、抑えきれずに洩れた低い息遣い。
阿南の何もかもに体中がゾクゾクする。
……本当に先生でいっぱいになりそう、僕の中……。
「……三里」
「あっっ」
背中に体重をかけずに覆いかぶさってきた阿南の手が正面に回されて。
カウパーに濡れそぼったペニスが容赦なくしごかれた。
「っやぁぁぁ……っせんせ……っせんせ……っっ!!」
気が付けば日が滲んでいたはずのカーテンは薄闇を抱いて沈黙していた。
「っはあ……っはあ……」
ベッドにくにゃりと横たわった三里。
隅々まで汗に濡れきって紅潮した肌、吐息すら掠れて、視線もどこか覚束ない。
そしてとろとろになってしまった尻の狭間。
肉孔は白濁泡に満ち満ちて阿南のもので満杯なのが一目でわかる。
「……三里、起きれるか」
……起きれないです。
……動けないです、僕、阿南先生。
返事もできずにベッドで弛緩していた生徒を阿南はゆっくり抱き上げた。
半日かけて及んだ自身の粗相を処理するため浴室へ運ぶ。
熱いシャワーを流し、蓋をした浴槽に三里をもたれさせて、とろとろしたソコを……長い指で押し拡げる。
「ン」
相変わらずくにゃりと虚脱気味な三里の肩がピクンと震えた。
阿南と同様、何度果てたかわからない生徒ペニスが丁寧な処理につい反応して、ピクピク、力む。
奥まで捻じ込めた中指を軽く出し入れすれば次から次に滴り落ちる白濁泡。
滑っていた内腿がさらに卑猥にねっとり湿り気を帯びる。
「あ……ン、ン、ン……あ、あ、あ……」
掠れた声で切なげに鳴く三里。
自分の体奥で動く阿南の指をきゅぅきゅぅ締めつける。
「はーーっ……はーーっ……」
三里のソコから指を引き抜いた阿南は。
底抜けに欲深な下半身に従った。
「あ……っ? あ、せんせ……ぇっ? ぁっぁっぁっ……やだっもぉ……らめ……っもぉいっぱいなのに……っっ」
風呂蓋に正面から力なくもたれた三里に飽きもせずにペニスを挿入して疲労しきっていた生徒を再び突き始めた。
とろとろな残滓を絡ませてふんだんに行き来する教師のペニス。
そうして止めと言わんばかりに正に最奥へ新たな白濁飛沫を注ぎ込む。
「ゃらぁぁぁ…………っっっ」
どうしよう。
どうしよう、先輩。
助けて。
怖い。
先輩のこと忘れてしまいそうで。
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