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阿南は三里を食べなかった。 「ふーーー……ッふーーー……ッ」 代わりに三里は交尾を強いられた。 毛皮が敷かれた床にうつ伏せとなり、だぼだぼのシャツが大胆に捲れ上がって夜気に曝されたひどく滑らかな双丘に深く深く重なった狼阿南の、漆黒毛でフサフサした下肢。 「あ……っはぁ……っ」 狼の阿南と交尾してる。 信じられないくらい硬くて熱いの、僕のすごく奥まできてる。 物々交換代わりに村の人とシたことはあったけど。 動物とはさすがに、 「あっっっ」 探るような腰遣いだったのが次第に荒々しくなっていく。 三里の尻奥を大きく掻き回すように出入りする、雄々しく脈打つ、サイズが大きいため全て挿入りきらない、狼阿南の太い太い狼ペニス。 あたたかな仮膣内でさらに露骨に膨れ上がる。 肉壁がこれでもかと満遍なく擦り上げられる。 「あーーーー……っっっ」 限界までアナル拡張され、容赦なく尻奥を突き上げられ、三里は締まりない唇からヨダレを止め処なく滴らせてヒクヒク身悶えた。 「あ……あ、あ、あ、あ…………あああ…………っ?」 すごい、狼の阿南、こんないっぱい射精するの? 膨れたオチンチンからいっぱい精液でてる。 「あ、溢れちゃう……阿南……」 「三里……いつまで寝てる」 「あ……? あれ、阿南……」 「もう昼になる……いい加減起きろ」 長椅子でもぞりと起き上がろうとした三里だが、急にぴたりと動きを止めた。 正面に立っていた阿南は特に気に止める風でもなく、鍋のかかった暖炉の方へ歩いていく。 「……今日の昼食はシチューだ」 阿南、何も覚えてないみたい。 僕、すっごく腰が重たいのに。 あれ、でもどうやってココに移動したんだっけ? それから×日後の夜。 「ぁっぁっぁっぁっ」 三里はまた狼阿南と交尾していた。 ぺちゃんとうつ伏せになった三里に向けて絶え間なく揺らめく漆黒の巨躯。 ちっちゃなアナルを豪快に押し拡げ、ものものしげに行き来する狼ペニス。 先走った透明お汁でぬるぬると湿り渡った尻膣が屈強肉塊に押し上げられる。 秘められた性感帯がゴリゴリ刺激され、下腹部がぽこぉっと盛り上がる。 「あ、なん……っ」 そして次の夜も。 その次の夜もまた。 「うそ、ぜんぶ……はいっちゃったぁ……」 狼阿南は三里のちっちゃなアナルに根元まで狼ペニスを呑み込ませてしまった。 内臓が移動するんじゃないかというくらい尻底で突き動き始めた屈強肉塊。 ずろろろろっと引き抜かれる際にはアナル自体が過剰に刺激されて止まらないゾクゾク感。 ぎゅっと眉根を寄せた三里は真下の毛皮を引っ掴んで、はぁはぁ息を乱す。 狼阿南は獣らしい唸り声を滲ませながら荒々しく律動する。 翌朝、腰痛を持て余しつつ目覚めてみれば。 「……三里、最近ダレてるぞ」 何も覚えていないと思しき阿南と顔を合わせる。 「ふわぁ」 「あれだけ寝たのにまだ眠いのか」 「ごめんなさい」 「……無理しないで昼寝しろ」 阿南に膝枕してもらって、だぼだぼシャツ一枚の三里はご満悦、何も覚えていなくても別にいいと、ゆっくり目を瞑った。 そして次に目を開いてみれば。 「え、あ、あれ、うそ……」 さすがに三里はびっくりした。 まだ日も暮れていないというのに、これまで夜にしか獣化していなかったはずなのに。 狼阿南がそこにいた。 自分の股間に顔を埋めて長い舌を頻りに動かしていた。 「あっあっ……あにゃん……っ」 狼阿南にペニスを舐められて三里は柔らかな太腿をビクビクさせた。 狼の阿南にオチンチン舐められて、すごい、きもちいい。 だけど、どうして、まだ夜になってないのに。 「……あ」 お尻の穴までベロンベロン、舐められた。 夜更けまで酷使していたアナルに唾液がすり込まれる。 あっという間にぐしょ濡れになる。 「え、あ、あれ、え?」 交尾するときはいつも後ろからだった、それが今回は……人間がするように向かい合って。 床に敷かれた毛皮上で仰向けになった三里に深くのしかかってきた狼阿南。 ぐしょ濡れになっていたアナルに狼ペニスをぬと、ぬと、押しつけてきたかと思えば。 「あ、はいって、きたぁ……」 すぐ真上には狼阿南の精悍な顔があった。 自分のすぐ傍らに四肢を突かせて腰から下を小刻みに波打たせる彼がいた。 「ッ……あなぁん」 三里は迷うことなく狼阿南に縋りついた。 突かれる度に足をガクガクさせながら、漆黒の毛並みに顔を埋め、獣の匂いを肺いっぱいに吸い込んだ。 ぎゅっと目を閉じた三里の腕の中で緩やかに訪れた異変。 スローモーションのように獣姿から人の姿へ。 漆黒の毛に覆い尽くされた巨躯が、さり気なく引き締まった筋肉質の体へ、変貌を遂げていく。 「……三里」 本当は知っていた。 食欲よりも性欲が勝って三里を貪っていたことを、阿南は、わかっていた。 「……あにゃん……人に戻ってる」 何ともか弱げなペニスをとろとろにして、切なそうに眉根を寄せていた三里に、阿南は言う。 「人の俺とは嫌か……?」 「っ……嫌じゃないもん……僕……ヤじゃない」 「……獣の俺相手にこんなに濡らしてるじゃないか」 とろとろのペニスをきゅっと握りしめられ、ゆっくりしごかれて、狼阿南では不可能だった愛撫に三里はさらにとろとろ化した。 「あふっ……あふっ……それ、きもひ、ぃ……あにゃ……」 「……三里、お前がそばにいてくれたら俺は……きっと誰も殺さない」 「んっんっんっ……ほん、と……?」 「……お前が代わりに死ぬまで交尾し続けてくれたらな」 「っ……あにゃんと交尾……死ぬまでっ? ぇっ、ぁっ、どうしよぉ……ぁっぁっ、いっちゃ……っいっちゃぅ……ぅっ」 「……俺のそばに一生いてくれるか」 「ぃっぃっ……ぃるっ……いるぅぅ、ぅ、ぅ……っっっ」 誓いを立てながら達した三里に阿南もまた最も奥に欲深い絶頂を刻みつけた。 やっとわかった、三里。 お前を手放したくないのは、自ら死を選ばなかったのは。 きっとお前と出会うためにこの世界に生まれ落ちたからだ。

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