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「あ……すけべになっちゃう……阿南君のすっごいおちんちんで、僕のアナル、奥まで淫乱になってる……」 ベッドで仰向けになった阿南の真上でやらしく腰を振り乱しながら三里はうっとり囁いた。 スラックスと下着は脱いだものの脱ぎ損ねたスーツは肩から滑り落ちて。 ワイシャツに包まれた華奢な肩が外気に覗いている。 勃起したペニスはカウパーを滴らせ、阿南の茂みにまで散っていた。 「阿南君のおちんちんで僕のここ、雌穴にして……? 阿南君のあかちゃん、孕ませて……?」 小刻みに動く絶妙な腰遣い。 後ろ手にシーツに両手を突き、ワイシャツの下で白い腹を頻りに波打たせて、阿南のペニスをアナルでたっぷり吟味。 おもむろに三里は上体を倒した。 頭を低くし、肌蹴た制服シャツの狭間から見えていた阿南の乳首に、ちゅっとキスを。 休むことなくグラインドで膨張ペニスをしこたまアナル奥で可愛がりつつ、こりこりした突起を舌端で淫らにしごく。 敢えて唾液を過剰に垂らし、たっぷり馴染ませ、指でも優しくくすぐって刺激を送り込む。 「阿南君、かっこいいけど……乳首はかわいいね……」 「……」 「ね……僕のアナル、いい……? 高濱沙季さんより、いい?」 「……三里さん」 「ね、高濱さんとどんなセックスするの……? 中出しする? 生? でも妊娠しちゃうから……だめでしょ? 僕とだったら……なんでもできるよ? 阿南君?」 かりっと、乳首に犬歯が食い込む。 「まぁ……セフレでもいいけど……ね」 三里は顔を上げた。 全身が汗ばんだ阿南を至近距離で覗き込んできた。 「……阿南君……」 さらさらの黒髪がしんなりしていた。 ただでさえ色味の強い唇が鮮やかに潤って、妙につやつやして見える。 「ね……キスしても……いいかな?」 こんなにたくさんえろいことをしておいて。 俺のもの、こんな奥までくわえ込んでるのに。 なんでいまさら、そんな、恥ずかしそうに。 「んっ」 阿南は自分から三里にキスした。 そういえば、夜通しあれだけくっついていた三里だがキスは一回もしていなかったと、今になって気がついた。 ぬるりと舌を這わせる。 甘く感じられる吐息と一緒に溜まっていた唾液をぬるぬる掻き回す。 「んん!」 キスしたまま阿南は思いきり真下から三里を貫いた。 手錠をしているため、腕の輪っかに三里を通すと、その双丘をぐっと掴み、欲望のまま乱暴にペニスを叩きつけた。 「ぁ……っやん、はげし……っあんっぁっぁっあんっ」 「は……っあ……」 「壊して……阿南くん……おねがい、僕のなか……めちゃくちゃに壊して…………?」 跡がつくくらいに三里の柔肌に五指を食い込ませ、阿南は、その最奥に冷めやらない熱飛沫を注ぎ込んだ。 三里はタイムセールで安くなったお寿司を阿南に食べさせた。 全て「あーん」で。 「……手錠してても食べれる」 「だめ。ちゃんと僕が食べさせてあげる」 日付が変わる深夜近くまでセックスして、ぐちゃぐちゃになったベッドの上、ぐちゃぐちゃな姿のまま品のない食事をする二人。 「シュークリームとエクレアもあるよ、どっちがいい?」 「……どっちも」 「ふふ。明日は駅前のケーキ屋さんでモンブランとガトーショコラ買ってきてあげる」 「……あそこ高いから普段めったに買わない」 「ほんと? じゃあ苺のショートケーキもシュークリームも買ってくるね」 お寿司を食べて玄米茶を飲んで一息ついて食後のデザート。 エクレアとシュークリームをはんぶんこしようとして、中のクリームがでろでろになってしまったが、三里は一切構わずに阿南に食べさせた。 でろでろになった残り半分を自分もむしゃむしゃ食べる。 「おいしいね、今度コンビニスイーツの食べ比べしてみようか」 三里の頬や指にクリームがくっついている。 先に食べ終えていた阿南は、まだもぐもぐしていた三里の方へ不意に体を傾けて。 ぺろっ 「あんっ」 「……」 「だめ……阿南君に急にそんなことされたら、僕……失禁するよ?」 この人、やばくてえろくて変な人。 三里さん。 もうちょっとあんたのこと知りたい、かも。

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