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まだ深夜という時間帯には及んでいない夜八時過ぎ。 隣の部屋からテレビの音声が聞こえてくる。 「あ、阿南君……」 ベッドに仰向けに押し倒された三里。 自分よりも華奢な彼に馬乗りになった阿南は無表情で年上リーマンを見下ろす。 ワイシャツのボタンをいくつか外して露にした胸元。 ちっちゃな乳首が片方だけ覗いていて。 肌が白いせいか、控え目にとんがった突起が妙に色づいて見える。 この数日間、主導権をほぼ握っていたのは当然三里だった。 好きなときに好きなだけ阿南を舐め、しゃぶり尽くして、浅ましいことこの上ない腰遣いでアレまでその身で貪った。 ぶっちゃけ、阿南は、よかった。 女性めいた綺麗な容貌の三里があんあんよがるのを眺めているのは嫌いじゃなかった。 そうして自然と湧いてきた興味。 俺が主導権を握ったらこの人はどうなるのか。 阿南は手を伸ばす。 乾いた掌を三里のしっとり肌にあてがい、とりあえず腹を撫でてみる。 メタボからは程遠いぺったんこ腹、でもガリガリというわけじゃない、適度な肉付き、そしてあったかい。 腹にあてがわれた阿南の手が動くたびに小刻みにびくつく三里。 眼鏡の奥でじんわり濡れきった双眸、震える唇、衣擦れの音を柔らかく紡ぐストライプ柄のワイシャツ。 たったさっきまで自分にかけられていた手錠で自由を奪われた両手。 ずきずきと疼く高校生阿南の腹の底。 無表情のくせしてぶわりと膨れ上がる性的興味、好奇心、健やかなる下心。 三里のネクタイをしゅるりと解くと眼鏡を外して後頭部で結びつければ。 やらしいことこの上ない目隠し三里の出来上がり。 「あ……」 ボタンをもう一つ外してよりワイシャツを左右にぐっと肌蹴させ、両方の乳首を露にする。 中指の腹で焦らすように乳首と肌の境目をなぞる。 揉み甲斐のある弾力ある膨らみなどない、どこまでもまったいら、ぺったんこ。 そんな三里のぺちゃぱい突端で、まだちゃんと触れてもいないのに、独りでにぷっくり勃起していく敏感突起。 「さ、さわって、阿南君……お願い……乳首、とれちゃうくらい……ぎゅってして?」 ここで三里にすんなり従うのも割に合わない。 阿南は乳首に直接刺激を与えずに、あくまでも突起周辺をくるくるなぞり続けた。 時に乳首すぐそばの皮膚に爪を浅く立てたり。 乳首そのものでなく周辺の皮膚を軽く抓ったり。 「や。や。や……焦らしちゃ、や……」 目隠し三里はよだれを垂らして嫌々と首を左右に振った。 頭を低めにし、ぷっくりびんびんに勃起したエロ乳首にふっと息を吹きかけてみれば「いや……っ」と甘い悲鳴を上げて首をすぼめた、その仕草がやたら可愛らしく扇情的で腹底の疼きに拍車をかけるようで、阿南は、もう一つのエロ乳首にもふぅっと息を。 「は、あ、あ、あ……」 まるで全身ローター攻めにでも合っているような反応ぶりで阿南の些細なイジワルに三里はびくんびくん身悶えた。 口内に溜まっていた唾液がまた唇の端から滴り落ちていく。 「んくっ」と小さな声を洩らしてこくんと飲み込んでも、すぐに溜まって、たらたらたらたら。 阿南はそんな三里の濡れそぼった下あごに手を伸ばした。 すると、いち早く気配を察した三里が阿南の右手中指をぱっくん。 唾液が溜まるに溜まった口内に浸からせて、筋張った長い指に舌をやらしく纏わりつかせてくる。 フェラチオと変わらない熱心ぶりで卑猥に指しゃぶり。 阿南は人差し指も口内に突っ込むと三里の舌先をきゅっと摘まんだ。 「んくぅっ」 淫乱舌を指先で揉み解してやれば三里は無垢なる赤ん坊みたいによだれを。 可愛い。 阿南は自然とそんなことを思った。 三里のよだれでびしょびしょになった指で乳首に触れてやる。 焦らしていた分、たっぷり、たっぷり。 三里自身の唾液を入念にすり込ませて、指と指で挟み込んで。 淫乱突起の天辺に指先を押し当て、浅く埋めるようにして。 「い……や……っン……はっ……ぁ……あ……あぅ……ぁっ」 馬乗りになった阿南の下で三里の下半身がもどかしげに跳ねた。 「ら、めぇ……あにゃんく……っで……でちゃう……でちゃう……っ」 「……いくの。じゃあ、いけば」 執拗な三里の下着越しおしゃぶりによって着衣射精していた阿南、あの不快と快感が入り交じるビミョーな心地を味わえばいいと、乳首攻めを続ける。 すると。 「あーーー……っほんと……っでっでっでちゃぅぅーーー……っおっおっおしっこ……もらしちゃぅぅーーー……っ」 「え」 思わず聞き返した阿南の真下で。 三里、マジで、失禁した。 まだ全く手をつけられていなかったスラックスと下着の下でペニスをぶるつかせ、おもらし、した。 「あ……っあ……っでて、る……おしっこぉ……」 あっという間にびしょびしょになる下着。 こもる湿気と熱気。 目隠し三里は全身をびくびくさせて着衣おしっこを続ける。 「あぅ……止まらな、ぃ……ぜんぶでちゃう……阿南君の下で、おもらし……しちゃう……どうしよ……あなん、くん……僕のこと、軽蔑した……? オトナなのに、おもらし、して……ん……まだでてる……ぁぅ……ん……」 これまでの性体験で相手がおもらし……なんて、一度もなかった高校生阿南にとってはまぁなかなかな衝撃ではあった。 「あ……終わった、みたぃ……ぜんぶでちゃった……は……午後、忙しくて……トイレ行く暇なかったから……」 「……洗わないと」 このまま続けるのもアレだし、そのまま放置しておくのもソレなので、阿南は三里を浴室へ連れていくことにした。

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