82 / 138
21-6
「阿南君」
三里先生の視線に促されて阿南君は自分の体の異変に気が付いた。
迷彩柄のハーパンを盛り上げている自分自身にどこか眠たげに瞬きした。
「これ、勃起?」
「そ、そうだよ、阿南君……こうなるの、初めて……だよね?」
「ん」
愛しの阿南君の勃起を目撃し、一瞬にして興奮マックスに達した三里先生、体の向きまで変えて向かい合う。
ゆっくり、ぎこちなく、手を伸ばす。
「触っていい……?」
阿南君の、阿南君の勃起したおちんちん……っ勃起おちんちん……っ。
脳内が変態マックス状態で今にも生唾を呑みそうな様子の三里先生。
不慣れな熱に魘されるような心地の阿南君は今更不審がるでもなくそのままじっとしている。
三里先生の女性じみた手が阿南君の股間に届いた。
大いに反応したのはむしろ触った方の三里先生だった。
「阿南君のおちんちん……っ硬くなってる、すごい……卒業前に、こんな立派に……せ、赤飯……お赤飯炊かないと……っ」
興奮の余り妙なテンションでいとおしげに撫で撫で、撫で撫で、して。
「阿南君……よかったね、おめでとう……?」
レンズの奥で伏し目がちにしながらも火照りきった双眸で阿南君を見つめた。
見つめられた阿南君は。
その場で三里先生を押し倒した。
「すごく熱い、バスケしてるときより」
「……阿南君」
「食べたい、先生の乳首」
ストレートに欲求をぶつけられた三里先生は隅々まで体を滾らせた。
阿南君が真上に迫る中、自分からパジャマのボタンを外していく。
湯上がりで温もっていた素肌を自ら曝してみせる。
「どっちも阿南君のだから……好きなときに好きなだけ食べてね……?」
ふやけてしまいそうなくらいその唇に囚われた。
「あ……ぁん、溶けちゃう、乳首……ぃ」
ソファから今にもずれ落ちそうな三里先生の胸にむしゃぶりつく阿南君。
まるで幼い獣だ。
初めての勃起で今まで以上に発熱した体や頭、加減も忘れてひたすら貪ってしまう。
股間がより張り詰めていく。
窮屈だと感じられるくらい露骨に服を持ち上げていく。
両方交互に乳首をむしゃぶられて自分自身猛烈に昂ぶりながらも三里先生はずっと阿南君の勃起を気にしていた。
ほしい、ほしい、阿南君の童貞、ほしくて堪らない。
阿南君とつながりたい。
その息遣いを直に感じたい……。
「俺、もうすぐ大人になる?」
「阿南、くん」
「これで、せっくす、できる?」
「ッ……できるよ、セックス……先生としたい? 先生とする?」
「したい、先生と、せっくす」
「ッ、先生もしたい……っ阿南君とセックスしたい……」
恥も忘れて夢中になって愛しの生徒を求めた。
下肢の服を手早く脱ぎ捨て、足を開き、うっすら紅に染まった太腿の狭間を阿南君に全て曝け出した。
「おちんちん、出して……先生のココに……突き立てて?」
色鮮やかなペニスは淫らに勃ち上がり、その下でヒクヒクと震えている小さな小さな肉孔。
繊細な指先がツゥ…………と色っぽく上下に何度かなぞった。
「ソコに?」
阿南君は然して抵抗なく下半身の服をずり下ろして勃起した性器を取り出した。
カタチを変えた自分のペニスが物珍しくて何度かなぞってみれば感度が増し、腹の底が沸騰するような心地に眩暈すら覚える。
阿南君の慣れない自慰じみた手つきに三里先生のお尻はキュンキュンしてしまう。
「俺のちんちん、ソコにいれたら、せっくすになるの」
自分の真上で少し苦しげな表情を浮かべている生徒に三里先生はうんうん頷いた。
「早く……先生と早くセックスして、阿南君……?」
ともだちにシェアしよう!