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「出欠をとる」 朝のホームルーム、出席簿を広げた阿南は生徒の名前を呼んでいく。 学校一おっかないとされている教師に対して生徒たちはだれることなく機敏に返事をする。 が、ただ一人、担任による出欠確認にのろのろ返事をした生徒がいた。 「三里」 「……、……はぁい」 窓際の席に着く三里は俯きがちにくぐもった声を発し、教壇に立つ阿南に一度だって視線を向けなかった。 家庭訪問から一週間が経った。 三里はずっとこんな調子だった。 あからさまな視姦、トイレまでついてくるといった過激行為をぱたりと止め、むしろこれみよがしに距離をとるようになった。 『……好き、阿南先生』 あれだけ自分を欲しがっていた姿が幻想のように思えてくる。 いや、現にそうだったのかもしれない。 多忙な両親、隅々まで綺麗に片づけられたリビングで強いられる一人きりの時間。 そんな環境で三里自身が現実逃避のために抱いた自分への執着そのものが幻に近いものだったのかもしれない。 『僕のこと……食べて、せんせぇ……?』 放課後。 ミニバスケットボールチームの顧問をしている阿南は六時近くまで小学校体育館で小さな選手達の練習を指導する。 運動場がすっかり夕焼けに染まる頃、練習終了間際に一人の生徒が捻挫したので、応急処置としてコールドスプレーで冷やし、他の生徒に早めの後片付けを命じて保健室へ連れて行く。 湿布、テーピングを済ませて体育館に戻ってみれば大体の片づけが済んでいた。 その時に阿南は気がついた。 ステージ上に置いていたはずの自分のパーカーが消え失せていることに。 三里宅。 「あにゃんせんせ……」 小学生にしてはモノトーンで統一されたシンプルな三里のお部屋にて。 お部屋の主である三里はベッドでひとりえっちに没頭中。 胸元にロゴの入った黒いポロシャツ、下半身は丸出し、先週精通を迎えたばかりの幼茎は利き手で一心不乱にまさぐられ中。 三里は体育館のステージ上に放置されていた阿南のパーカーをぎゅっと抱きしめていた。 「んにゃ……」 マタタビでもくらったにゃんこさながらに愛しげにパーカーに頬ずりし、幼茎をくちゅくちゅ、くちゅくちゅ。 阿南のにおいがする阿南の持ち物に鼻先を埋めて、すーはーすーはー。 「にゃ……ぃっちゃぅ……」 ミニバスチームに所属する子供らは他校の生徒が多く、後片付け中であった彼らに特に見咎められることなく、三里は阿南の持ち物を平然と持って帰ってきた。 「きもちぃぃ……きもちぃぃ……」 阿南のパーカーにごろごろごろごろしながら、三里、射精した。 あらかじめベッドに敷いていたバスタオルに白濁泡が飛び散った。 阿南への執着が途切れたわけじゃあなかった。 むしろ増した、勢いづいた、暴走した。 おかげで阿南を一分間見続けようものなら勃起してしまうようになった。 さすがにおちんちんボッキした状態で授業に出るのって、ムリだから。 なるべく見ないように、接しないようにしてる。 でもほんとはくっつきたい。 あったかい背中に抱きつきたい。 頑丈な両腕でこわれちゃうくらいぎゅってされたい。 「……ふにゃ……まだかたぃ」 バスタオル上に座り込んだ三里、とろとろになったその幼茎はまだぴくぴく上を向いている。 三里はもぞもぞポロシャツを脱いだ。 そうして素っ裸になると阿南のパーカーを羽織った。 だぼだぼ、ぶかぶか。 あったかい。 背後に片手を突かせると、座ったまま、おにゃにー再開。 恥ずかしげもなくお股をおっぴろげて、覚えたての手つきで幼茎をいぢり倒した。 「ふわぁぁぁ……っん……きもちぃぃよぉぉ……あにゃんせんせぇ……ッ……」

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