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居ても立ってもいられない、とは、正にこのことか。
「っ……ン」
三里を抱き寄せた阿南はずっと半開きだった唇にキスをした。
シュン……な猫耳を撫で、背中を撫で、頬を撫で。
蝶々が腹で飛び回っている三里のどこかを絶えず撫でてやりながら。
クチュ……と口内に舌先を忍ばせる。
自分の真上で大人しくしている猫耳男子と深い口づけに至る。
さらに息遣いを乱すような。
呼吸が制限されるキスに。
「んぷ……っ……ン……ふ」
阿南に唇を委ねた三里。
尖らされた舌先で口内を舐られると体育教師の真上で華奢な体をビクン、ビクン、させた。
おくち、とろとろになるにゃ……。
微痙攣する瞼を持ち上げて今にも涙を零しそうな双眸を半分露にしてみれば薄目がちでいた阿南と目が合った。
弱電流じみた甘刺激が二人の背中を駆け抜ける。
もっと大胆に濡れていく唇。
酸素の回らない頭の奥まで発熱する。
「ン……にゃぁぁ……あにゃ……っ」
主に上半身に集中していた三里への愛撫が下半身へ。
サイズの合っていないシャツの裾で隠された双丘に辿り着いた大きな掌。
幼さを残す丸みある感触を一端服越しに確かめて。
邪魔なシャツをたくし上げていく。
ぶるつく唇を食むのと同時に、直に、女子めいた曲線を連ねる腰から下を熱もつ両手で辿っていく。
「ん……にゃ……おしり……くすぐったぃ」
下半身を外気に曝された三里は恥ずかしがるでもなく、ただ、無邪気にくすぐったがる。
「……にゃ?」
指先が閉ざされたソコに意味深に触れると。
実にふしぎそうな眼差しで覗き込んできた。
「そこ……ばっちぃにゃ……」
ぷくりと盛り上がった柔孔に指の腹を押し当てられた。
探るような指遣いで表面をしばし撫でられる。
自分自身が散々ぺろぺろして濡れていた阿南の指が控え目にめり込んで。
「にゃぁん」
柔孔の内側をぬる、ぬる、なぞられた。
「にゃっ、ん……おしりのあにゃ……指、はいってるにゃ……?」
「……痛いか?」
「ふみゅ、ぅ、ぅ、ぅ……っ痛く……ないにゃ、でも……変、にゃ」
「ここに……俺の……」
傷つけないよう、ゆっくり、第二関節まで。
双丘の狭間に息づく柔孔に中指を挿し込んだ。
「にゃぅっ」
「挿入れてもいいか、三里」
「っ……にゃふ……三里とあにゃん……交尾するにゃ?」
「ああ」
「……三里、あかちゃん、できないにゃ……できないのに……交尾?」
「嫌か」
熱く熱くせめぎ合う狭間を阿南の指で抉じ開けられた三里は初めての感覚に……ぽろりと涙した。
「……あにゃんと交尾……したいにゃ」
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