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「新品ですけど。こんな構造ですけど」 阿南が両腕を解いてやれば三里はちょこっとだけ離れ、何ともヤラシイ手つきでセーターの裾をゆっくり捲り上げて恥部を披露した。 正しく紐パンティ。 色は黒、その上がっつりTバック。 「……女物なのか」 「違います。男物」 両脇を蝶結びして着用している三里は片手でセーターの裾を纏め上げ、片手でフロントの膨らみをゆっくり撫で上げてみせた。 「阿南先生のためにスケベなぱんつ買って、さっきこっそり履いてみました。似合います?」 似合い過ぎだ。 阿南は脳内でそう返事をして再び三里を抱き寄せた。 セーターが大胆に捲れて露出している柔らかな尻たぶを痕がつきそうなくらい強めに両手で捏ね回す。 手触りのいい滑々した双丘をじっくり丁寧に弄ぶ。 「ん、ん、ん……っお尻ぃ……お尻きもちぃぃ、もっと揉んでくださぃ……」 阿南の逞しい背中に両手をしっかり回した三里は盛んに腰を振った。 スウェットを纏う体育教師の股間に紐パン股間をずりずり押しつけて服越しの卑猥摩擦を愉しんだ……。 「あ、あ、あーーーー……っ……せんせぇの朝おちんぽぉ……っ朝ちんぽで僕のお尻がっつり目覚めちゃぅ……っっ」 向かい合って、シンクに乗っかり気味な三里の片足を持ち上げ、不規則に腰を振る阿南。 片方だけ紐が外れてぶらん状態な紐パンTバック。 尻穴を執拗に行き来する朝勃ちペニス。 「せん、せ……っ朝みるくほしいです……っ朝一濃厚おちんぽみるくっ、いっぱいびゅーびゅーらしてぇ……?」 けしからん淫乱生徒と朝えっちに一頻り励んだ体育教師。 「今日はスーパーに買い物に行く」 朝ごはんのはずが昼ごはんとなった食事をとりながら今日の予定を三里に告げた。 「買い物ですか。ローションですか?」 「……違う。お前もついてこい、三里」 「はぁい」 上下服を着た阿南の膝上で食事をとっていた三里は素直に返事をした。 当然、生足セーターという格好での外出は無理なのでセーターの上に一番小さいサイズのパーカーを羽織らせ、制服ズボンを履いた三里と近所のスーパーへ徒歩で向かう。 日曜日の昼下がり、程々に賑わう店内。 幼いこどもらが傍らを元気よく駆け抜けていく。 試食コーナーからはソーセージを焼く香ばしい香りが漂っていた。 「晩飯、食っていくといい」 「わぁい」 「手巻き寿司にする」 「てまきずし」 部屋着から外出着に着替えて買い物カゴを持つ阿南を、三里は、まじまじと見上げた。 「てまきずし、僕、食べたことないです」 阿南家では特別な日の場合、大体、手巻き寿司が振る舞われていた。 様々な具材を準備して好きなものを好きなだけ自分で巻いて食べる。 サーモンなどの海鮮だったり、濃い目に味つけした牛肉のソテーだったり、納豆やらキムチやら、家族総出の際はなかなかな量の具材を揃えていた。 「中の具は何がいい」 「僕、先生が好きなものなら何でもいいです」 「……前から思ってたが、好物、ないのか」 「先生の好きなものが僕の好物です」 ぶかぶかパーカーの袖を余らせた三里は阿南にぴたりとくっついており、阿南は特に気にするでもなく買い物を進めていく。 「そういえばトイレットペーパー、後一つで最後でした」 「日用品は別の店で買う、ここだと高い」 「牛乳も残りちょっとでした」 「じゃあここで買っておく」 手巻き寿司の材料を揃え、牛乳も追加し、ドラッグストアで切れそうな日用品を買って二人は帰宅した。

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