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現在時刻は夜八時を過ぎた頃だった。 「あ……っあんっせんせぇ……あっ、ぁぁぅ……っあんっ」 ベッドの上で下半身を重ね合った阿南と三里。 左右に開かされた両足が規則的な律動に従って上下に揺らめいていた。 「ど、ぅしよぉ……っ僕……っあっ、あっ、あっ、あっ……」 仰向けに横たわった三里の指先は薄闇にキラキラと淡い光を放っていた。 「僕……どっち見ればいいですか……っ指輪と、先生と……っどっち見ればいいの……?」 頭上に迫る好き好き大好きな阿南も見たいし、プレゼントされた指輪も眺めたい三里は濡れそぼった唇でそう問いかけた。 「……あんまり俺を煽るな、三里」 「ふぇぇん」 「帰したくなくなるだろ……」 全裸になった阿南は上半身にセーターを引っ掛けたままでいる三里に完全に覆いかぶさった。 生徒ペニスを先走りでぐしょ濡れにしている彼の傍らに両手をつき、頭を屈め、キスに至る。 互いの口内で舌先も交わらせながら細やかに収縮する仮膣奥に教師ペニスを欲望のまま擦りつける。 「んぷぷ……っんぅぅぅ……っン、ン、ン……っせん、せ……せんせぇ……っ」 そのまま絶頂まで突っ走りたかった阿南だが、キスの途中で三里が呼ぶので、ピストンをやや緩めて覗き込んだ。 「……どうした」 「に……似合いますか……?」 指輪をはめた指先を顔の前に掲げて三里は嬉しそうに阿南に笑いかけた。 滅多に見られない全開の笑顔に阿南は魅入られる。 「三里……ッ」 魅了される余り、滾って、悶えて、細腰を抱え込んで本能に従って雄の象徴を愛しい生徒に叩きつけた。 自分より遥かに男らしい体格をした体育教師に三里は全力で縋りついた。 汗ばんだ背中に爪を立て、好き好き大好き体育教師をぎゅぅぅぅっと力いっぱい抱きしめた。 「あにゃんせんせっ、せんせぇ、せんせぃっ、きてっ、もっと、もっともっと……っせんせぇ……」 かけがえのない生徒の最奥で阿南は達した。 すでに自分自身を覚え込んだであろう仮膣に改めて獰猛に種付けした。 「ふ、ぅぅ、ぅ、ぅう、ぅ…………っっ!!!!」 なだらかな肩に容赦なくがぶがぶ噛みついた三里も絶頂した。 ビクン、ビクン、自身の最奥で荒々しく痙攣しつつ精を注ぎ込んでくる阿南に身震いしながらその腹筋に白濁飛沫をぶちまけた。 「ッ……三里……」 「ふーーーッふーーーッふーーーッふーーーッふーーーッ」 虚脱しそうな絶頂に我を忘れ、無我夢中で噛みついてくる三里に、阿南は微かに笑った。 「……三里」 「あ、先生、おはようございます」 「……学校につけてくるな」 校舎の片隅で擦れ違い、その指先に煌めく指輪を視界の端で目の当たりにし、人気のない場所まで三里を引っ張ってきた阿南。 生徒の笑い声がすぐ近くを通り過ぎていく中、階段の踊り場まで連れてこられた三里は「嬉しくって、つい」とパーカー姿の体育教師に平然とくっついた。 「これはめてたら、僕、ずっと勃起しっぱなしになっちゃいそうです」 「……じゃあ今すぐ外せ、日常生活に支障を及ぼしたくてお前に渡したわけじゃない」 三里は肩を竦めると指輪を外して制服ズボンのポケットにいれ、自分の教室へ戻ろうとした。 不意に腕を掴まれて引き寄せられた。 唇に唇が重なった。 前屈みになった阿南に真摯に口づけられた三里は全身全霊をこめて言う。 「阿南先生、大好き」 しょうがない性格のこんな俺だが。 ずっと、お前のこと大事にするからな、三里。

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