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30-5

「んーーーーーー……っっっ」 三里は達した。 女の子なところを阿南に甲斐甲斐しく溺愛されて、射精を伴わない第一絶頂に脳天まで痺れさせた。 「あ、ああ、あ、あン……っ」 蜜に浸かっていた指が引き抜かれただけで長引く絶頂に拍車がかかって、ビクリ、ゾクリ、過剰に身悶えてしまう。 壁伝いに力なく崩れ落ちていった三里をバスタオルで包んで抱き上げ、阿南は、浴室からベッドへ戻った。 ざっと全身を拭いてから湯冷めしないよう自分のパーカーを羽織らせた。 阿南自身は黒短髪から雫を滴らせて、天井の照明を最小限まで落とし、ベッドに仰向けにした三里にキスを繰り返した。 ……先生の、すごい。 熱烈な口づけにうっとりうっとり喘ぎ、浴室からすでに臨戦態勢に入っている阿南の逞しいペニスに乙女みたいに三里は胸を高鳴らせる。 湿り気を帯びた包帯に覆われた手で、さり気なく、触ってみようとしたら。 「手は動かすな」 阿南にすかさず注意された。 「阿南先生の、胸キュンしちゃうすっごいおちんちん、さわりたいです」 「……別にすごくない」 「それって世の一般男を見下した発言だと思います」 「……」 てんでサイズの合わないパーカーの温もりにさえ多感に興奮し、股座を堂々と直視してくる三里に、阿南は言う。 「俺もまだお前にさわりたい」 華奢な肢体を容易に覆い隠す、警察関係にしばしば見間違われることもある183センチの筋肉質の体が僅かに移動した。 「さわり足りない」 「あ、先生……」 細腰の下にクッションを敷かれ、すべすべした太腿を左右に割られて秘部が外気に曝され、三里は陶器じみた頬を今一度紅潮させた。 本日まだ射精を迎えていないペニスは初心な薄紅色をしていた。 控え目に起立して、先走りを垂れ流す先端が薄闇に艶めいて見えた。 「僕、まだ使ったこと、ないです」 つい先日まで男遊びに耽りまくりな日々を送っていた、けしからん淫乱生徒は自らさらに股を開いて、言う。 「ソッチは純潔なんですよ……?」 次は双球下に潜む秘密の性感帯をか細い指先でなぞり上げた。 「コッチは酷使しちゃいましたけど……」 さらにその下へ、過激な経験を積んできた後孔を一撫でしてみせる。 「ココも……すっかり味占めちゃいました……」 でもね、阿南先生。 「みんな、ぜんぶ、阿南先生に初恋して処女に戻ったみたい……」 隅々まで火照ったか弱い爪先がもどかしげに何度も虚空をなぞった。 「はっ……はぁっ、ん……せんせぇ、の、舌ぁ……んっんっ……ああンっ……きもちいい、です……っ」 すべすべした太腿の狭間に顔を埋めた阿南の口づけに三里はクラクラしっぱなしだった。 屹立したクリトリスを四方から掬うように舐られる。 尖らされた舌で満遍なく愛撫される。 止め処ない愛液でふやけてきた蜜孔まで。 肉襞を割られ、窮屈な膣口に突き入れられ、粘膜を直に舐め上げられる。 仕舞いには舌の付け根まで捻じ込まれて肉壺を掻き乱された。 皺だらけのシーツの上で三里は阿南のパーカー袖口をぐっと噛んだ。 あ、先生のにおい……。 「っ……ふーーーーッ……ふーーーーッ……ふぅぅっ……くんくんっ……くんくんくんっ……っ」 「……俺の服の匂いを嗅ぐな、三里」 下半身に施される甘苦しい刺激の虜になって、阿南の匂いにも夢中になっていた三里が、ずれた眼鏡越しに覚束ない視線を落とせば。 股間に深々と口づける阿南と目が合った。 「くんくんっっ……ふう、ぅっ、う、うぅっ、う……っくんくんくんくんっ……っ」 パーカーを嗅ぐのを一向にやめようとしない三里に折れ、阿南は、あられもなく肥大した肉芽に吸いついた。 飢えた獣じみた獰猛ぶりで激しく吸い上げた。 「やーーーーー……っ……っ……っ……!!」 またも三里はドライで達した。 それでも阿南は離れようとしない。 狙いを定め、むしゃぶりつき、音を立てて貪り続けた。 「あっあっあっあっあっ……あんっ、ゃぁっ、またいっちゃ……っ……せん、せっ……ふぅぅぅぅっ……んんんぅんンっっ……!!」 全く退こうとしない阿南の頭を太腿で挟み込んで、頻りに薄い腹を波打たせ、三里は連続雌絶頂へ。 か細い指で黒短髪をきつく握り締めて呼吸まで忘れて痛いくらい仰け反った。 「あ……っあぅぅ……っ……とけ、ちゃ、ぅ……っ……あぅ、あぅ……っ……あぅ、ぅ……っ」 ぴく、ぴく、ぶる、ぶる、微痙攣が止まらずに弱々しげに悶絶している三里を尻目に、阿南は。 薄紅色のペニスにまで唇を這わせた。 射精できずに先走りだけが漏れるに漏れてしとどに濡れた天辺を躊躇なく頬張った。 三里の唯一の純潔を心行くまで吟味した。 「は、ぁあン……どっちのおちんちんも、せんせぇにむしゃむしゃされてる……あン、でちゃぅ……せんせ、ぇ……僕……っ……射精しちゃぃます……っ……そんな、先っぽばっかり、いっぱい吸われたら……も、らめぇっ……あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……!!」 三里が吐精したもの全て残さず嚥下した。

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